美少女わんさか☆日記

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6月1日(木)

 女性客にはひたすら優しく男性客にはひたすら虐待!
 薄汚い野郎の書き込みを無視してレスをつけないのってそんなに悪いことなんでしょうか? 男性虐待者って異常な人間なのでしょうか? なーんてありさの虐待日記風の出だしでコンニチワ! 貴女の夜のパートナー・かまくらです!

 さて、6/1といえば衣替えです。ここを日頃愛読している女子中高生の皆さんも、ちょうど今頃はタンスの中から愛らしい半袖のブラウスを引っ張り出している頃と思われます。そんな多感なお年頃の皆さんが気になるのは、やはり男子生徒たちの目線なんでしょうね。僕も昔は肩にうっすらと透けるブラのラインに若き血潮をたぎらせていたものです。懐かしい思い出です。
 ハタから見ているだけの僕ら男子はむしろ清涼感を感じるくらいなのですが、胸に男より一枚余計な布を付けた彼女達はほんとに暑そうでかわいそうでした。一度クラスメイトの女の子に「そんな暑いならブラなんか外しちゃえばいいじゃん。どうせつけてたってつけてなくたってわかんないような乳なんだし」と言ってグーで殴られ、一週間ハブられたのも懐かしい思い出といえば思い出です。

 女の子にセクハラするのってそんなに悪いことなんでしょうか?セクハラ愛好者って異常な人間なんでしょうか?(©ありさの虐待日記

6月2日(金)

 6月といえばジューンブライド、花嫁の季節ですね。日頃ここを愛読している女子中高生の皆さんも、ちょうど今頃はウェディングドレスに身を包む未来の自分の姿に酔いしれている頃なのではないかと思われます。
 僕も本当なら今頃はファンの女の子の一人と式を挙げ、掲示板で披露宴出席者を募るという前代未聞のオフを開くつもりだったんです。しかしその計画も暗礁に乗り上げた今となっては、せっかく押さえてあった式場も料理もケーキも全部キャンセルです。もったいないですねぇ。もったいないんで誰か僕と結婚しちゃいませんか!?

6月5日(月)

 珊瑚は一年に一度、満月に輝く夜の海に向かって無数の卵を放出する。その産卵のメカニズムは未だ完全には解明されていないらしい。だからこそその光景は本当に神秘的で美しく、観光ダイバー達の心を震わせる。本来ならば決して観ることのできないものだからこそ、目前に繰り広げられる生命のドラマの感動はひとしおだ。

 女の子のオナニーは珊瑚の産卵に似ている。

 女の子のオナニー経験率というのは過去雑誌のアンケートなんかで何度も発表されてきたけれど、真実の数字というのは結局のところ誰にも永遠にわからない。オナニー大好きで本当は毎日してるくせに「えーそんなのしたことなーい」などとほざく女がいる限り。
 しかし、僕は真実の数字なんてわからないままでいいと思っている。僕の中のオンナノコという存在への幻想を壊したくないからだ。むしろ真実が解明されていないからこそ、出会う女性一人一人に「ねぇオナニーしたことある?」なんてセクハラして感動を得ることができるのだ。僕にとって女の子のオナニーこそは珊瑚の産卵に並ぶ地球上最大の神秘である。そんな尊い神秘が解明されて、女の子がオナニーについて聞かれて誰も恥ずかしがらなくなったらもうこの世にファンタジーなんか一つも残らないじゃないか、とも思う。大切に守っていきたいものだ。

6月6日(火)

 「TVゲームもスポーツも恋愛も、レベルの近い者どうしでやるのがいちばん白熱して面白い」とはトレンディドラマの第一人者・柴門ふみの言葉だが、これはなかなか含蓄のある言葉なのではないかと思う。日頃ここを愛読している女子中高生の皆さんも覚えておくといい、処女は童貞とするのがいちばん白熱して面白いのである。間違っても経験豊富なヤリチン男に身を任せて安易にレベルアップしようなんて考えてはいけない。何事も地道に経験を積んで少しずつレベルアップしてゆく、その過程にこそ意義があり楽しさがあるのだから。
 ちなみに今の僕ときたらレベル1も1、まだ冒険の書すら用意できていない超初心者もいいとこだ。装備は「ひのきのぼう」一本。ちょっとでも強い敵と出会ったら一撃で昇天だ。だからまずは処女(スライム)と闘うしかない。スライムと闘って闘って、いつかレベルアップしたその時はもう少し強い敵にもお相手していただくことを願うばかりだ。


 やっぱ、男と生まれたからには「こんぼう」くらい欲しいよね。「ひのきのぼう」じゃなくてさ。

6月7日(水)

 「梅雨という季節の価値は相合い傘してくれる恋人の有無で決まる」というのが僕の持論だ。むろん、僕にとって梅雨は最悪の季節である。

 傘というのは基本的に、外界から己を隔絶するための道具である。いわば孤独の殻だ。だから人は傘を差して歩くと陰鬱な表情になる。雨の日には楽しい事なんて何もない、そんな暗い気分にうなだれてしまう。
 しかし、相合い傘は違う。相合い傘は傘という道具の基本概念を根本から覆してしまうのだ。孤独になるためのではなく、世界を共有するための道具としての傘。僕はいまだそんな素晴らしい相合い傘というものを体験したことがない。


 ここまでくればナニが言いたいのかはもうおわかりでしょう。
 誰か僕と相合い傘をしてください。(いつも通りのオチ)

6月8日(木)

 小学校の頃好きだった女の子は雨が降るといつもお気に入りの黄色いレインコートを着て、嬉しそうに学校に来ていた。
 彼女は雨が好きなのか、校庭の水たまりを見つけては無邪気に長靴でけ飛ばして遊んでいた。僕は彼女が雨に濡れそぼり、長靴が泥にまみれていく様を見るのが好きで好きでたまらなかった。

 自分が変態であることを自覚しはじめたのはこの頃だったような気がする。

6月9日(金)
ストーカー小説「むちむち☆メモリアル」第十一話
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6月10日(土)

 どこのクラスにも「可愛い顔して男の子達とエッチな話をするのが大好きな女の子」というのは一人はいるもので、セクハラ魔王の僕はそういう娘の存在を決して見逃さなかった。この娘たちのおかげで高校時代はなかなか有益なセクハラライフを送らせていただいたものである。

 N村さんは僕の友達の彼女で、やはりエッチな話をするのが大好きな娘だった。僕の友達のチンポは小さいわ早いわで不満だとか、そういうことを聞いてもいないのに言ってくるのだ。その笑顔が本当に無邪気で可愛い。お前にはもったいない娘だな、と僕は友達に言った。そうかもしれない、と友達も認めた。

 そんなある日、僕ら3人はいつものように猥談に花を咲かせていた。話題はオナニーについてだった。一日何回やってるとか、オカズは何を使ってるとか、そんなたわいない話だ。しかしN村さんは興味津々な表情で、瞳を輝かせながら僕らのオナニートークに合いの手を入れる。
「ねえ、ユキオくんはあたしでオナニーしたことある?」とN村さんは僕に訊いた。
「え、ええっ?」
 さすがの僕もたじろいだ。そんなこと面と向かって訊かれたのはさすがに初めてだった。
「いや、さすがにN村さんではしたことないよ」と僕は言った。「だってN村さんと僕は友達じゃない。友達をオカズにするって発想は、さすがの僕にもなかったな」
「ふうん」とN村さんは言った。「じゃ、友達として許可するから。今夜あたしでしてみてよ」
 N村さんはにこにこと笑っていた。悪意とか媚びとか、そんなもの一切ない綺麗な瞳だった。彼女は100パーセント純粋な好奇心から自分をオナペットにしてくれと言っているのだ。もちろん、僕に断る理由はない。
「いいよ、じゃ、今夜さっそくしてみるよ」と僕は言った。「そのかわり、妄想の中で凄いことしちゃうけどいい?」
「うん、めちゃくちゃにしてね」とN村さんは笑った。


 その晩からおよそ一週間、僕は金玉が痛くなるくらいN村さんでヌき続けたという。

6月11日(日)

 ここ数日暇さえあればホラー漫画ばっかり読み返してました。本当は僕はけっこうな怖がりなんですが、あんまりホラー漬けになっていると感覚が麻痺してしまうようです。今なら大の苦手のお化け屋敷にも入れそうな気がします。誰か一緒に(以下省略)

 さて、彼女どころか生物学上メスに知り合いすら居ない僕は映画「リング」は当然一人で観に行ったんですが、やはりホラー映画は女の子と観に行くのが至極まっとうな行為であると断じざるを得ません。ホラー映画の醍醐味は恐怖におののく女の子がこちらの手を握ってくるところに凝縮されるのです。野郎一人で観に行っても虚しいだけです。
 また、誘った相手が一人暮らしの女の子ならなお好都合。その日の晩はきっと「ねえ、怖くて一人じゃ眠れないの…今晩、うちに、来て」なんて電話がかかってくることうけあい!首尾良く部屋に転がりこめたら当然けしからぬ行為に及んである意味お化けより怖い体験をさせてあげましょう。そしてこの日の種が当たって見事妊娠! バースデイ!(意味不明)

6月12日(月)

 世間には「おにいちゃん」と呼ばれたがっている妹萌えの変態がゴロゴロしているようだが、こればっかりはどうにも僕は専門外なのだ。僕には実際にまあそれなりに可愛い妹が一人いて、それなりに仲良くやっているし妹のことは好きだが、だからと言って肉体的な欲望の対象として考えたことなんて一度たりともない。というわけで、妹モノだけは勘弁していただきたいのだ(←誰に言ってるんだ)
 ただし、血の繋がった実の妹だから駄目なのであって、「妹」という概念そのものまでを否定するつもりはない。むしろ他人の妹は大好きだ。僕はとくに「仲の良い姉妹」というのがツボらしく、可愛い姉妹が仲良く買い物なんかしている姿を見かけるとつい笑顔で見守りながら後をつけてしまったりする。仲良し美人姉妹好きが高じるあまりに「恋カタ」全巻揃えた僕はかなりヤバイのではないかとたまに我に返ったりしなくもない。


 ところで、エロゲの題材に「メイドもの」「学園もの」「妹もの」が異常に多いのは、名前呼称の問題があるからだという話をどこかで耳にした覚えがある。つまり、女の子にプレイヤーの名前を一人一人別々に呼ばせることはできないから、必然的に「ご主人様」「先生」「お兄ちゃん」などと呼べば済んでしまうようなシチュエーションものにラインナップが片寄ってしまう、ということらしい。なるほど考えてみれば、10本エロゲをやれば1、2本は確実に妹モノであるわけであるからしてオタは皆一度は「お兄ちゃん☆」と呼ばれる洗礼を受けているわけだ。ということは、妹好きなどとぬかす人間の大半はエロゲのやりすぎで知らぬ間に嗜好を操作されてしまったものという仮説が成り立つのではないか。僕はここ数年での妹好き爆発的増加の要因について、「エロゲ犯人説」を今ここに提唱したいと思う。

6月13日(火)

 横須賀に来るのは実に九ヶ月ぶりだった。僕はサイトが五万ヒットを達成したお祝いをしてくれるということで、スティーヴから招待のメールを貰っていたのだった。
 基地(ベース)ベースの入り口に着くと、スティーヴは待ちかねたと言わんばかりの笑顔で手を振ってきた。

「Yukky!この野郎、連絡もしやがらねえで! どうだ元気だったか?」

 スティーヴはふざけて拳で僕の頭をグリグリと突いた。
「あはは、ごめんごめん」と僕は笑った。
「僕は元気だよ。それより他のみんなは?」
「おう、中でユーを待ちかねてるぜ」とスティーヴは言った。
「ユーが今日来るって言ったら、もうベース中大騒ぎさ。そうだ、昨日コカイン(コーク)のいいのが入ったんだ。ユーの分もあるけどやるかい?」
「いや、今日はいいよ」と僕は手を振った。
「そう言うと思ったよ」とスティーヴは笑った。「なにせホームページも五万ヒット達成、今じゃすっかりWebの人気者だもんな。もうあの5年前の、ハングリー・ウルフみたいなYukkyは二度と見られないんだよな。なんだか淋しいよ」
「ははは」僕は苦笑した。


 5年前の夏、僕はこの横須賀の街を根城に毎日暴れ回っていた。
 ある日、ベースの黒人一味と揉めたときだった。黒人6人対僕一人。3人まではなんとかのしたのだが、そこで力尽きていいように殴られ始めていた僕。そこに現れたのがスティーヴたちだったのだ。彼らはあっという間に残りの3人も倒してしまった。
「ヘイ、日本人(ジャップ)」スティーヴは僕を見下ろして言った。
「ここにノビている3人は、みんなユーがやったのかい?」
 そうだ、と僕は血を拭いながら言った。スティーヴは高々と笑った。
「ジャパニーズ・ボーイ、ユーの名は?」
 ユキオ、と僕は言った。スティーヴは僕に手を差し伸べ、こう言った。
「Yukky、今日からユーはオレ達の仲間(マイト)だ」
 その日から僕は、横須賀で知らぬ者はない狂犬として名を馳せることになる。



「いや、ほんとに懐かしいな」デイビスが豪快に笑った。
  僕たちはスティーヴの部屋で酒盛りを始めていた。僕、スティーヴ、デイビス、ボブ。かつて横須賀(スカ)を震撼させた無敵のメンバーだった。思い出を肴に酒が進む。
「そうそう、スティーヴ、アレがあっただろ」とボブが言った。「この機会だ、Yukkyに見せてやれよ」
「おう、アレか」スティーヴはぽんと手を叩いた。
「アレ?」僕は首を傾げた。
「まあ待ってな。今準備する」
 スティーヴはテーブルの上からリモコンを拾い、おもむろにスイッチを入れた。TVの画面がつき、見覚えのある映像がそこに表示されはじめた。
「こ、これってまさか」と僕は言った。
「おっ、さすがジャパニーズボーイ、知ってたか。そうさ、今ベースで大流行している『Card Captor Sakura』のDVDだ」
 そうだった、スティーヴはジャパニメーションのマニアだったのだ。彼は食い入るようにTVに顔を近づけていた。TV画面の中のさくらはいつものように脳天気に愛嬌を振りまいている。

「Oh!!Hanya〜〜〜〜〜〜〜〜N!!」


 3人はさくらの「はにゃ〜ん」に合わせていっせいに汚い声をあげた。それにしても、元からアニオタのケがあったスティーヴはともかくとしても、デイビスやボブまでが熱中して見ているのはさすがに驚いた。ジャパニメーションにはそれほどの魔力があるというのだろうか?
「Sakuraも悪くないが、やっぱりオレはShinobuがいいな」とボブは言った。
「いや、今はむしろkukuriだろ」とデイビスがむっとした表情で言った。
「何言ってるんだ、Sakuraに勝るGirlがこの世にいるわけないだろう」とスティーヴ。「オレのワイフのキャサリンと取り替えたいくらいだ」
「いや、Shinobuだよ」
「いやkukuriだ」
 何やら険悪な雰囲気になってきた。そしてスティーヴが意地の悪いことを言う。
「まあ待て、ここはどうだろう、Yukkyに決めてもらうというのは」
「えっ?」僕は驚いて聞き返した。
「SakuraとShinobuとkukuri、Yukkyはどれが一番好きなんだい?」
 そんなことを訊かれても困る。僕はさくらもしのぶもククリも好きだ。みんな好きだ。どれが一番だなんて決められない。
「スティーヴ、きみはいったいジャパニメーションから何を学んだんだい?」と僕は言った。
「What?」
「CCさくらも、ラブひなも、グルグルも、みんなみんな『愛』を訴えてるんじゃないか。世界中が仲良く、幸せであることを願ってるんじゃないか。それに引き替え君らはどうだ? 萌えキャラに優劣をつけて争うだなんて、本当にアニメを愛するオタならば決してしてはならない行為のはずだ。今の君らにジャパニメーションを愛する資格はない」
「ゆ、Yukky…」
 3人は僕の話に首をすくめてうなだれていた。少々言い過ぎたかなとも思ったが、これくらい彼らにはいい薬だ。ハーレム育ちのニガーがこれからジャパニメーションの道を極めようというのなら、このくらいでへこたれているようでは話になるまい。
「オレたちが間違ってたよ、Yukky」とスティーヴは言った。
「わかってくれればいいんだ」と僕は言った。「ようし、明日は思い切ってアニメイトに繰り出すか。みんなでキャラグッズをドカ買いするんだ」
「Oh、Animate!」デイビスが叫んだ。「に、ニガーのオレたちを、あのアニメの聖地に連れてってくれるというのかい?」
「何言ってるんだ」と僕は笑った。「黒人も日本人もないさ。僕らはみんな、ロリキャラを愛する仲魔なんじゃないか」
「ゆ、Yukky…」
 僕らは誰からともなく手を取り合った。5年前無敵を誇った僕らのチームワークが、いまいちど蘇ったように感じられた。

6月14日(水)

「萌え文学研究のおと」
第壱回「伊豆の踊子」(川端康成)
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6月15日(木)

 CCさくらが来月号「なかよし」でついに終わると聞いて、むしろホッとしている僕はセーフかアウトか。微妙なラインです。
 いや、真面目な話、さくらは小学四年生です。まだ生理も来てません(たしか)。そんなのにマジでハマっちまったらヤバイと思うのですよ、人として。マジハマりする前に終わってくれて助かった、というのがわりと本音だったりします。…とかなんとか言って最近の僕はもっぱらククリに萌えているのですが、ククリはいちおう13歳だしセーフってことで。いやまあ、顔立ちはさくらより幼いんですけど(←じゃだめじゃん)

 というわけで次回は「俺とククリ」というテーマで熱く語る方向で。苦情は一切聞きません。

6月16日(金)

 中高校生の頃は「りぼん」と「別冊マーガレット」を自分で買っていた、という話をするとさすがにみんな引いてしまう。これって差別だ、と思う。女の子が少年ジャンプ買っても何にも言わないくせにね。
 いや、僕だって別にマゾじゃないから、変態扱いされたくて少女誌を買っていたわけではない。確かに「りぼん」を持ってレジに並ぶのは猛烈恥ずかしい。買わなくて済むものなら買いたくなんかなかった。だけど、そんな困難を乗り切ってでも読まずにはいられないくらい、少女漫画は面白かったのだ。そしてその頃に名作から駄作まで死ぬほどの量の少女漫画を読みこんだことは、今しっかりと僕の役に立っているのである。乙女心の理解に関してなら誰にも負けない。いまどきこんな男は貴重だと思うのだ、だから誰か(以下省略)


 ちなみに、いちばん恥ずかしいのは「りぼん」を持ってレジに並ぶときではない。いちばん恥ずかしいというか死にたくなるのは家に帰って「りぼん」の紐を切り、ふろくがドサドサと落ちてくる瞬間である。「紗南ちゃんおでかけハンドバック」なんて使い道皆無のちゃちな紙の袋がドサっと転がり落ちてくる、あの瞬間のやるせなさだけは本気でなんとかしてもらいたい。衝動的に首吊りたくなる。

6月18日(日)

 子供の日、母の日とこのサイトをずっと愛読していた人の中で勘のいい人なら、今日の日記が
「父の日には父親になろう!」
 で始まるんじゃないかと予想していたのでしょうが、正解です。(みのもんた風に)

 やっぱりね、中出し解禁日というのがあっていいと思うんですよ。この日やってできちゃったらまあそれはそれで仕方ない、みたいな記念日が一年に3日くらいあっても許されるとは思いませんか女性陣の皆さん!?

6月19日(月)

同棲日記 「A・I・E・KI(愛液)が止まらない!」第十九話
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6月20日(火)

 僕がモテないのは現在僕が無職で収入ゼロのプータローだからではないかという結論に達した。じゃ今までモテなかった理由は? とかそういうのは言いっこなしである。

 僕くらいの年齢にもなれば、もうお互い「好き」の気持ちだけでつきあっていけるほど世の中甘くはない。女の子だって何の将来性もない男じゃ不安でついていく気も失せるだろう。そうだ、今の僕に必要なのはきっと将来性なのだ。好きな女を自分の手で守っていけるだけの甲斐性なのだ。ていうか今プーだし。モテる以前の問題だし。

 いっそのこと名作「101回目のプロポーズ」よろしく「僕には、もう、何もありませんよ?」なんてダメ人間っぷりをアピールして母性本能をくすぐっていくという手もなくはない。が、相当な高等テクニックである上に失敗してただのダメ人間のまま静かに一生を終える気がかなりする。


 …やはり働こう。
 自分のためじゃない。愛する女のため、そして産まれてくる子供のためにだ(産まれません)

6月22日(木)

 夏が近づくと僕の住む街・江ノ島はにわかに活気づきます。そうです、誰も気づいてないかもしれませんが実は雪男君は湘南ボーイ、「かまくら」は湘南系サイトなのです! この夏一番クールなサイトはかまくらで決まり!!


 皆さんご存知の通り、江ノ島は日本中から女の子達がその妖艶なる肌を惜しげなく披露しに集まってくる、日本一レベルの高い海水浴場です。当然、江ノ島の高校に通い江ノ島のバイトに通って毎日海(ていうか水着)を見ていた僕の目は肥えまくってます。水着にはちょっとうるさい、というかほとんどマニアです。地方からナンパしに来る野郎どもなんかとはキャリアが違います。日頃ここを愛読している女子中高生の皆さんも、水着姿で僕を唸らせるのはそうとう難しいことだと覚悟しておいてください。どれくらい難しいかと言うと、海原雄山にメシを作って「美味い」と言わせるくらい難しいです。まあもちろん僕は美食家というわけではないので、出された飯はマズくても全部喰うつもりですが。
 それでも僕に振り向いてもらいたい、可愛い水着だねって誉めてもらいたいなんて考えているそこの貴女、僕はそういうけなげさは嫌いではないです。というわけで、スタイルを良くしてあげることはさすがに出来ませんが、こういうサイトがあるので一応紹介しておいてあげます。今年の夏は派手なのが流行るそうですから、よく読んで研究しておいてください。

6月23日(金)

 日記のネタにするために検索で水着関連サイトばっかり見てたら(これも仕事です)、お腹いっぱいになってしまった雪男です。もう胸の膨らみなんか当分見たくもありません。いやまあ、明日にはまた見たくなるんでしょうが。

 さて、女性が水着を選ぶとき迷うのがまず、ビキニタイプにするかワンピースタイプにするかです。これらは一長一短、どちらも甲乙つけがたい魅力を有しています。一概にどちらがいいと言いきることは出来ません。一般的にはスタイルに自信のある者がビキニを、自信のない者がワンピースを選択するようですが、それが甘いのだと僕はあえて言いましょう。むしろムネがないからこそビキニ! ムネがあるからこそワンピース! 未成熟な幼児体型をあえて露出、はちきれんばかりの乳をあえて狭い布の中に押し込む! これこそミスマッチ感覚、個性のない水着にはいささか食傷気味の僕の魂を揺さぶることも不可能ではないでしょう。女性諸君はぜひ一考のほどよろしく願いたいものです。

 今年の夏はハイレグ水着を持ってきたはいいが剃り忘れてきた女性のために海辺で陰毛処理のバイトでもしようと思っているのですが、需要はありますかね?

6月24日(土)

 江ノ島に住んでいる、なんて自慢げに言っといてナンですが、僕はカナヅチです。息継ぎができないのです。25mプール泳ぎきることができません。
 だから僕は海やプールに行くとただクラゲのように浮かんでるだけしかできないのですが、それでも水の中に居るのは嫌いじゃないですね。プカプカ浮かんでボーっとしているとまるで母親の胎内回帰にも似た心地よさを得られるのです。やはり何事も胎内に限ります。

 ただ唯一やっかいだったのは、小中学校の体育の水泳の授業です。25mのタイムを計ろうにもそもそも25m泳ぎきれない僕、仮病に忌引といろいろな手を使っては授業をサボってきたものです。おかげで一学期の体育の成績はいつも10段階評価の「3」。まあ仕方ないですね。みんなの前で大恥かくよりはマシです。
 高校生になって、僕は偶然同じ悩みを抱えていたK林さんという女の子と知り合いました。K林さんもカナヅチというコンプレックスを抱えて水泳の授業をボイコットし続けてきた、僕の仲間だったのです。
「でも女の子の場合、『生理です』って言えばけっこう簡単に休めるから。男に比べればサボるのはラクかもね」とK林さんは笑いました。
 そうか、女は体育を休める理由が男より一つ多いのか。僕は悔しいような羨ましいような複雑な表情で考え込んでしまいました。仮病を使い、誰かを騙すことで窮地をやりすごす時の良心の呵責、心の痛みに比べれば、マンコから血が滴る程度の身体の痛みを受けるほうが何倍も楽なんだろうな、と僕は思います。ああ、あの頃の僕にも生理が来ていれば…って、ちょっと論点がずれているような気がしなくもないけれど。

6月25日(日)

 S田さんは僕より3つほど年上で、僕の高校の先輩にあたる人だ。そのS田さんと昔たまたま飲む機会があって、そのときこんな面白い話を聞いた。


 僕の高校は湘南の海の目の前にあったので、海岸はよくイベントの打ち上げ用の場所として用いられていた。要するに、居酒屋に入れない高校生が集団で酒盛りしてもバレない場所として、暗く人気のない夜の海岸はまさにうってつけの場所だったわけだ。
 S田さんの代もそれは例外ではなく、6月のこの時期なにかの打ち上げでやはり海岸に酒とつまみを持ち込んで、仲間数人で飲んでいたらしい。そのとき、草むらに小便しに行った男がこう叫んだ。「おい、なんか変な生き物がいる!」
 S田さんはじめメンバーは全員、何事かと彼の指さす方向に走り寄った。するとそこには車のタイヤ並みに巨大な甲羅を持った謎の生物が、波打ち際で一人(一匹?)たそがれているではないか。誰かが言った。

「おい、あれひょっとしてウミガメじゃねーか?」

 ウ、ウミガメ? 江ノ島にウミガメ?
 一同、唖然としながらその巨大な甲羅の塊を取り囲む。ギャラリーに囲まれてもウミガメはまったく怖じることなく、ぴくりともせず波打ち際にじっと座り込んでいた。砂まみれの甲羅が月の光に照らされ怪しく輝いていた。
「おい、もしかしてこいつ、産卵に来たんじゃねえの?」
 誰かがそう言って、その座は全員はっと息を飲んだ。ウミガメの産卵。産み終えた後にウミガメは一粒の涙を流す、という話はあまりにも有名だ。それがもしかしたら今この場で、見られるかもしれない。
「これ、ひょっとしてスクープなのかもしれないぞ」とS田さんは言った。
「ちょっと待っててくれ。俺、テレビ局に電話してくる」
 S田さんは公衆電話のある場所まで走っていった。

 そしてS田さんはテレビ局のダイヤルを回した。テレビ局はS田さんから詳細な場所を聞いて、少し遅くなるかもしれないがカメラを持ってそっちに向かう、それまで待っていて欲しいと言った。S田さんは二つ返事で了承した。
 S田さんは興奮していた。自分たちの発見が、テレビのニュースとして全国放送されるかもしれないのだ。ひょっとして自分も発見者の一人としてインタビューなんかされるのかもしれない。不安と期待の入り交じった気持ちでS田さんは海岸の現場に戻った。

 しかし、海岸に戻ったS田さんはとんでもない光景を目の当たりにすることになる。そう、S田さんは彼らが酒盛り途中のヨッパライだということをすっかり忘れていたのだ。彼らはこともあろうに、油性ペンでウミガメの甲羅に落書き大会を始めていたのである。キン肉マンの似顔絵、○×五目並べ、「岡本参上」だの「世露死苦」だの暴走族もどきのフォントアート。そんなものが見事にウミガメの背中に所狭しと描きこまれていた。S田さんはへたへたとその場に座り込んだ。
「え?マジでテレビカメラ来るの? そ、それを早く言えよ!」
 彼らの悲痛な叫びはむなしく夜の湘南海岸に響き渡ったという。


 結局、ウミガメは卵を産まずに海に還っていってしまったそうだ。砂が合わなかったのか、それとも背中に落書きされて気分を害したのか。おそらくは後者であるような気がする。
 遅れて到着したテレビカメラは甲羅の落書きに複雑な苦笑をしながらも、落書きの目立たない遠いアングルからウミガメを撮って帰った。ただ、どうも結局そのテープはオンエアされなかったらしい。少なくともS田さんは見ていないと言っていた。

 あとで聞いた話によると、ウミガメが産卵のために海水浴場に迷い込んでくることは稀にあることらしい。でも、それにしても、ウミガメも厨房どもに落書きされるなんて知っていたらこんなとこには来なかったんだろうな、なんて考えると僕はあまりのおかしさに吹き出してしまうのである。


 今回の話の結論:僕の母校は厨房天国

6月26日(月)

 僕のような20〜30歳くらいの若者は普通、選挙なんてまったく関心がないものである。友達に聞いて回ってみたところ、実際に投票所まで足を運んだのは五人に一人程度であった。つまり残りの四人分の票は全部無駄に放棄されているわけだ。ということは、20〜30歳男子の支持を得て彼らの浮動票をかき集めることさえ可能ならば、何の地盤も持たない僕のような一般市民でさえも夢の国会議員になれる可能性の芽が出てくるのではないか。そこで僕は次回総選挙より「日本美少女党」を旗揚げしたいと思う。
 公約としては、何と言ってもまず児童ポルノ禁止法の撤廃。これを掲げるだけで凄まじい数の男性票が見込めるはずだ(もっとも、女性票は一票も入らなさそうだが)。
 さらに補強政策として、全国の女子中高校にブルマ強制着用法及び女子更衣室盗聴法の施行。結婚可能年齢も一気に12歳まで引き下げる。結婚の早期化を促すことで年々深刻になりつつある少子化問題も一気に解決をみせることだろう。まさに願ったり叶ったりの素晴らしい政策である。我こそはと思わん者は「日本美少女党」に集うがよい。

6月29日(木)

 友人の誕生日プレゼントは段ボール一箱ぶんのエロビデオでした。昨日は「誕生日記念麻雀大会」を開催してもらっておいて、一人タコ負けして帰ってきた雪男です。首吊る前の最後の日記です。

 負けた言い訳をするわけではないんですが、僕はエロビデオを流しながら麻雀を打つのがどうも苦手なんですよ。なんつーか、集中力がどうにも分散されてしまって。人が手作りに悩んでいる後ろで「ああ〜んイク〜」とかやられて勝負に集中しろってほうが無理じゃないですか、ねぇ。
 エロビデオのせいで負けた、いわば女に金をだまし取られたみたいな形で散財した僕は後悔と自分への怒りに肩を震わせながらも、それでもせっかくもらったビデオだからと大事に一本ずつ拝見させていただいているのでした。
 これだけあれば一ヶ月はもちそうです。これで一ヶ月は彼女がいなくても耐えられるでしょう。その先どうするのかは今のところまだ決めかねてますが。

6月30日(金)

 サイト開設から十ヶ月、妊娠に例えるといよいよ出産という時期にさしかかりました我らが「かまくら」。いつもいつも妊娠ネタばかりで大変恐縮ですが、別に妊娠が好きというわけではないのでお間違えのないよう。

 さて、明日からはいよいよ本格的に夏に突入! ということで、かまくらも少しリニューアルいたします。具体的に言うと、今度こそモテサイトになります。実に10ヶ月もの間毎日更新し続けてきたこの日記「今夜もブリザード」も、本日をもちまして終了とさせていただきます。名残惜しくないと言えば嘘になりますが、これもモテサイトになるための試練なのでしょう。短い間でしたが、みなさん本当にどうもありがとうございました。







 明日からはまったく新しい日記「今夜も熱帯夜」(←全然変わってない)がスタートいたします。名前が変わっても引き続きよろしく!!

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