さくらとちぃのテキストサイト論vol.4

「父さんがフォントいじれって言ったんじゃないか(挨拶)! さくらです!
圧倒的支持に答えてテキストサイト論の続きするよ!」
「ちぃ、支持される理由よくわからない。ほんとにみんな好意的に見てる?」
んなわけねえだろ! いつボロを出して叩かれ始めるかに興味があるだけよ。今のテキストサイトにはこういうことするバカが少ないから、みんな珍しがって見てるだけよきっと。
さて、今日は読者から届いたメールの質問に答えてみるね。
ネットとゲームとピカチュウだけが生き甲斐の24歳非モテ男子です。アクセス数はそれなりにあるつもりなんですが、どうしたことかリアクションがあるのは男からだけで婦女子にはまったく相手にされないんです。特に日記で悪いことを書いているつもりはないんですが…教えてください、なぜ私だけがモテませんか?
ハンドルネーム、『赤木』さんからね」
「ちぃ、ピカチュウ好き。ピカの話してもモテない?」
「ちぃちゃん、いいところに気がついたね。その通り、ピカの話はモテよ。例えばピカの話題を毎日取り扱った『ピカニュース』とか、そういうピカ絡みのコンテンツを作るとかすれば検索エンジンからリンク集から新しい女の子がわんさかやってくるはずよ。でもきっと、この赤木さんはそんな可能性に気づいてさえいないんじゃないかな。これは当たり前の話なんだけど、女の子の興味をひける話題のないサイトに女の子が居着くわけがないってことね」
「大事なのは、話題?」
「そう、話題よ。中身なんかどうだっていいの。その話題限定の掲示板さえ置いておけばよし。それに例えばピカの話題で盛り上がってる掲示板でオフをすれば、そこに集まるのは当然全員ピカチュウが好きな人たちよね? 趣味が合うことがわかってるから、初対面でも話が弾むわけよ。うまいこといけばその夜いきなり彼女のモンスターボールに10万ボルトをブチ込むことだって不可能な話じゃないよね」
「ちぃ、たとえが難しくてよくわからない」
「ほぇ? あはは、ちぃちゃんはわかんなくてもいいよー。
まあピカを使った攻略法はそんな感じで、えっとあとはネットとゲームだっけ? これが駄目ね、非モテの元凶よ」
「ネットとゲームの話、ダメ?」
「ダメってことはないけど、そればっかやってるって思われたらアウトね。いいよく覚えといてね、女の子は神秘性と意外性のある男に惹かれるの。一見ネットとゲームばっかりやってるように見えてもいいわ、でもあくまでも『一見』じゃなきゃダメ。たまには知的な話でもして『この人って意外にいろんな知識の引き出し持ってそう。もっと知りたい』って思わせられなきゃ、そもそも女の子に恋愛の対象として見てもらう土俵にすら立てないのよ」
「うん。それ、ちぃもなんとなくわかる」
「でしょ? でも誤解しちゃいけないんだけどゲームが好きならゲームの話はいくらでもしていいのよ、いつの世も女の子は好きなものを夢中で追いかける男の子の少年性に惹かれるものだから。ただそれしか引き出しがない浅い引きこもりオタだ、と思われないようにたまに意外な一面をちらつかせなきゃいけないの。いわゆる非モテサイトの人はそこんところをわかってないことが多いのよね」
「モテるためには、意外な一面をちらつかせる。ちぃ覚えた」
「女の子の場合は普段の真面目なテキストの中にたまーにエッチな話を混ぜてみる、とかね。あくまでもエロい話じゃなくてエッチな話よ。そうすると男には『わ、この子ってすごく考え方しっかりしてる真面目な子だと思ってたけど、意外とおチャメな一面もあるんだなあ』なんて具合に思われて好感度急上昇よ」
「エロい話はだめ?」
「エロい話は徹底的にやって笑いを取りに行くか、徹底的にやらないかに絞ったほうがいいね。女の子が中途半端にエロ話すると本人にそんなつもりなくても『男に媚びてる』と言われて叩かれることが多いから」
「エロ話、叩かれる。ネットバトル?」
「いや、バトルとかは起きないけど2ちゃんねるに晒される。『痛い女のサイト発見!』とかスレッドが立つよ。みんなスレッド立てられると『2ちゃんはくだらないので見てません』って言うんだけどさ、そういう奴に限って心配性なもんだからリロードしまくりでチェックしてるんだよね! 何も強がらなくてもいいのにね。
話が逸れちゃった、赤木さんの質問メールのまとめするよ」
「女の子を集めるには、どうしたらいい?」
「・ピカチュウの話題など、女の子の興味を引く話題を一つコンテンツに掲げる。
・ネットやゲームの話はしてもいいけど、それ以外の話題もふんだんにちらつかせて神秘性と意外性を演出する。
今回はこんなところかしらね」
「めずらしく、うまくまとまった」
「そうね、今回はなんとか苦情がこなさそうね。できればこういう方向でしばらく続けてみたいものね。
ではお知らせ。『さくらとちぃのテキストサイト論』では、皆様からの質問メールを受けつけております。答えるのはかまくらの人じゃなく私達なので、どんなえげつない質問でもありです。むしろえげつないほうがネタ的に面白そうです。ただし何通届こうと採用されるのは一回につき一通だけなので、基本的には返事は返らないものと了解した上で駄目元の精神で気軽に送ってみてください。メールの中に『さくらとちぃに質問』とでも語句が入っていることが応募条件でーす」
「えっ、これ企画化?」
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