第伍回「トム・ソーヤーの冒険」
作者あらすじ
マーク・トウェイン(1835〜1910)

ミズーリ州フロリダに生まれ、21歳まで蒸気船の水先案内人を務める。マーク・トウェインのペンネームの由来は蒸気船の安全水域12フィート(2尋)から。本名はサミュエル・ラングホーン・クレメンズ。アメリカ近代文学の開祖的大作家。他の代表作は「ハックルベリー・フィンの冒険」「ミシシッピ河上の生活」「王子と乞食」など。
 いたずら好きの少年トムはいつも周囲を騒がす問題児。ある日墓場でならず者インジャン・ジョーの死体埋葬現場を目撃したトムは法廷でそれを証言し、町の英雄となる。その後日、ガールフレンドのベッキーを連れて出かけた洞窟探検の途中でトムは道に迷う。しかも洞窟には法廷から逃げ出したあのインジャン・ジョーが隠れていた。なんとか脱出したトムは悪友ハックと共にジョーの隠し財宝を掘り当て大金持ちになるが、社交的な振る舞いに馴染めない二人は懲りずに今度は山賊の結団式の話で盛り上がるのだった。

 ベッキーは、おずおずと身をかがめ、息がトムの巻毛をくすぐるほど顔を近づけてささやいた。「わたしは――あなたを――愛してるわ!」
 言い終わると少女は、さっと飛びのき、トムに追いかけられながら、机と腰掛のあいだを、あちらこちらと逃げまわり、最後に、小さなエプロンで顔をかくしながら、教室の隅っこへ逃げこんだ。トムは、彼女の首に手をまわして嘆願した。
「ベッキー、これでもうすっかりすんだんだ――あとは接吻だけだ。こわがることはないよ。なんでもないんだ。さあ、ベッキー」そして少女のエプロンと手を引っぱった。
やがて少女は、すこしずつ抵抗をゆるめて手をおろした。いまのやりとりで上気した顔を、上を向けてきて、そのままじっとしていた。トムは、その赤い唇に接吻した。
「さあ、これですっかりすんだよ、ベッキー。もうこれからは、ほかの男の子と仲よしになっちゃいけないんだよ。そして、ぼく以外のものとは結婚しちゃいけないんだ。絶対に、絶対に、永久に。いいかい?」
「いいわ。あんた以外のひとを決して好きになんかならないわ。そして、あんた以外のひととは決して結婚なんかしないわ。あんたも、わたし以外のものとは絶対に結婚しないわね?」

  トム・ソーヤーという小説については今さら語るまでもないだろう。僕も子供の頃は夢中になって読んだものだ。ただし冒険物語に夢中になっていたわけではなくヒロインのベッキーたんに夢中になっていただけなのだが。

  ベッキーは転校早々やんちゃなトムのペースに巻き込まれ、口八丁手八丁で結婚やキスといった「女の子の憧れ」的概念を生まれて初めて吹き込まれてしまう。そしてまんまとその気にさせられて、キスされた上に「あんた以外の人を好きにならないわ」なんて言わされてしまうのだ!! 賢明な読者ならばすでにお気づきだろう、これはいわば幼女調教である。無垢な少女に性の悦び、男のモノになる快感を植え付ける、そんなマニアックなSMプレイをこんな子供向け小説の中にさりげなく混ぜるのだからマーク・トウェインも油断ならない。どれくらい油断ならないかというと藤子F先生の描くしずかちゃんのお風呂シーンくらい油断ならない。なんの話だかよくわからなくなってきたがとにかくベッキーたんは純粋で素直で、トムのようなエッチな男の子に翻弄されまくりなところがとてもとても可愛いのだ。アメリカの片田舎という舞台を超えて、ベッキーという少女は日本人の僕にもかつて間違いなく教室の片隅に存在していた「おませな美少女」の記憶を蘇らせてくれる。なるほど、この小説が今も世界的に読み継がれている理由がなんとなくわかったような気がする。つまりはロリは世界の標準語ってことだ(すごいまとめ)。

萌えパワー読みやすさ総合おすすめ度 まとめ
☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆☆健康的おませ美少女を愛するマニアに

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