「マユミちゃん、そろそろ夜だよ。今日はこの辺にしよう」 「えっ…でもまだ…」 「君は高校生だろ? 夜遅くまで遊んでいるとお母さんに怒られちゃうよ」 「それくらい平気ですよ、うちわりと放任だし…」 「だめだよ、今日は夜までって約束だったんだ。駅まで送るよ」 俺は2人分の伝票を持って席を立った。マユミは少し不満そうだ。 「そのかわり」と俺は駅までの道のりで言った。「今度、またあらためて俺と遊んでくれないかな。俺、マユミちゃんのこと、なんだか気に入っちゃったみたいでさ」 マユミはぱあっと目を輝かせた。「はい! ぜひ遊んで下さい!」 「暇なときとか電話、してもいいかな」 「もちろんです、由起夫さんならよろこんで」 そう言ってマユミは嬉しそうに帰っていった。 その日の夜、俺は… A:さっそくマユミに電話をかけた B:二、三日おいてから改めて電話した |