美少女わんさか☆日記

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99/9/1

 宇多田ヒカル日記から来てくれた人、特にこんにちは! ってホントはリンク貼られてねえけどな。
 はじめまして。雪男です。プロフィールはないです。っていうかプロフィールに自分のパソコンのスペックのことダラダラ書く人、あんたパソコンかよ。つまんねえページ作る奴に限ってプロフィールが長いんだよ。
 なーんちって、日記初体験だから緊張しちゃって上手く喋れない僕、てへっ☆ ちょっとくらいキッツイこと言っても見逃してね!

 じゃ、改めて自己紹介。どうもはじめまして。雪男です。現在の肩書きは大学生です。学科はアニメ・声優科で将来の夢はびっクリエイターです。使用パソコンのスペックは95万パワーです。学校では毎日声帯訓練としてクラス全員(少数精鋭)で「オッス!オラ悟空」の唱和を50回以上もやったりしているんですよ〜。なーんて感じでいいのかな? よくねえな。たぶん。

99/11/26

 新木場での通り名は「黒豹」!!
 あ、でもネットでは「雪男」ですんで。怖くないです。はじめまして。


 今年のクリスマスも独り淋しくページ更新とかしてるんだろうなあと思うと、身も心も吹きすさびますよね。えっとぉ、12/24に更新を怠ったサイトは全部敵と見なしますのでよろしく。リンクも切るかもしれません。ほんとはチンポも切ってやりたいくらいですが、まあそこまではいいでしょう。

 そりゃあね、僕だって更新のこと忘れるくらい彼女とイチャイチャしてみたいですよ。僕が毎晩毎晩更新しててかまってもらえなくて、拗ねちゃった彼女にパソコンの前に立ちふさがられて「あたしと更新とどっちが大事なの?」なんて可愛いこと言われたらこんなクソサイトすぐに畳みますよ。そんで閉鎖したトップページに「お前ら一生オナニーでもしてろバーカ」とだけ書き残して、もうネットから永遠に足を洗いますよ。未練なんて微塵もないです。僕は彼女のこといちばん大切にするもん!!

 そこの貴女!! どうですか今時こんな男は! できれば12/24までにメールを!!

99/12/8

 僕が童貞を守り通すのはクリスマスなどという異教徒の祭典にかこつけては身体を貪り合うこの病んだ現代資本主義にスポイルされた若者たちの生み出した貧困なる文化に対するアンチ・テーゼでありそのルサンチマンとしての僕の態度の示唆するところはつまり典型的なまでに反体制的なあのジョン・レノンらの唱えるところの70年代的カウンター・カルチャーでありラブ・アンド・ピースである。よって、童貞は正しい。



 万有引力とは引き合う孤独の力、とは谷川俊太郎「二十億光年の孤独」の詩の一節であるが、実際のところ万有引力を発見した天才・ニュートンという男は不眠症という精神的な欠落を抱えていたが故に一生涯女を抱いたことがない、童貞であったという。
 万有であるはずの孤独の引力は、皮肉にもその発見者である彼には及ばなかったのだ。このエピソードに含まれた教訓は、あまりに多い。



 僕が心の師と仰ぐ男、ナチス・ドイツの総帥アドルフ・ヒトラーはその絶対的な権力を世界を股にかけ傍若無人に振る舞い続けながら、実は女が大の苦手だった。彼もまた生涯童貞を貫いた男の一人である。
 しかし彼はいわゆるエロ本が大好きだった。世界を震撼させた独裁者の実体は実は何て事のない、ただのエロ本マニアの童貞小僧であったのだ。この史実が時を超えて1992年、幼い僕にある一つの決意をさせることになる。それはつまりこういうことだ。


 僕は、21世紀のアドルフ・ヒトラーになってやる。あらゆる意味で。
 世界を支配下に入れたその時には、手始めにクリスマスという邪教の宴を、潰してやる。

 それが怖かったら、今のうちに僕を止めることだ。その野望をくい止めるための手段は、ただ一つ。
 僕と今年のクリスマス、セックスしてください。そしたらくだらないこと言うの即刻やめますから!

99/12/10

 僕がまだイカ臭い男子高校生だった頃、「一日のオナニー回数の自己レコードは何回か?」という、かなりどうでもいいトークに花を咲かせたことがあります。
 僕は「4回」と答えました。ウソでした。ほんとは3回が限界でした。3回目はさすがにチンチンが痛くなったのでそれ以上はたぶん僕には無理でした。なのに「4回」とか強がってウソつくところがいかにも僕らしいですね。情けないことこの上なしです。でみんな3、4回という無難な回数に落ち着く中で一人群を抜いていたのは、やはり18才にしてエリザベス女王に「サー」の称号を授与されたとかされなかったとか噂が飛び交う湘南随一のワンダーキッドオナニスト・N田君でした。彼曰く、自己ベストは中学三年の夏に叩き出した「7回」だそうです。な、7回?

「最後はもう、自分との闘いやったね」

 とN田君は煙草の煙を浮かべながら回想を始めました。ほんとの彼は別に関西弁ではなく至って普通の喋り方なんですが、なんとなくイメージで関西弁になってます。ご了承ください。
「5回目を回ったあたりからは、もう射精の快感なんてあらへんねや。それどころかなんや亀頭がズキズキ痛んできおってなぁ、さすがのワイもやばいんちゃうか思ったで。せやけどワイも若かったんやろな、今の自分が何処までやれるのか、それを見届けてみとうなったんや」
 僕らは全員ゴクリと唾を飲みました。聞いているだけでチンチンがヒリヒリしてくるような話です。N田君は続けました。
「6回目に絞り出した精液はもう精液と呼べるような代物ちゃいまんねん。もう水でんがな、ただの水。ちっとも白くあらへんねや。それ見てさすがのワイもちょっと引いたで」
 白くない精液。それはきっと中出ししたって妊娠しないんだろうな、なんてもの凄くどうでもいいことを僕は考えました。
「そして運命の7回目や。もうなんぼシゴいてもシゴいてもちっとも反応せえへんチンポコにむち打つように、ワイは頑張った。
30分近くシゴき続けて、ああようやくイったみたいや、思うてワイは発射の準備をしたんや。ところが仰天、チンチンからは2,3滴の水滴が垂れてきただけで後はもう何も出てきいへんかった。ワイは心底恐ろしゅうなって、すぐさま冷蔵庫にあった栄養ドリンクを2本続けざまに一気飲みしたんや。
その日から3日くらい、チンチン痛くて痛くてオナニーなんて二度とするか思うたで。ま、4日後には懲りずに3発ヌいたんやけどな。ガハハハ!」


 知能に個人差があるように体格に個人差があるように、生殖能力にも激しく個人差があるものだ。僕はN田君の壮絶なオナニー話を聞いて、そんなことを学びました。

99/12/11

 昨日の「オナニーの回数」について各方面からツッコミ入りました。
 どうやら7回というのは全然すごくなかったみたいです。全国に散らばった若い才能たちの前ではN田君の功績なんて児戯に等しいということを思い知らされました。17回て。僕の限界を14回上回ってるじゃないですか。それってギネスブック載ってもおかしくない記録だと思うんですが。
 全国区はそんなにレベルが高いということは、限界3回のチンチンというのは男性として最低ランクの不良品ですね。こりゃ参ったよ。久々にボッコリとヘコんじまったよ。俺のチンポは不良品だよアハハハハ!
 どうせみんな心の中で「フニャチン野郎が偉そうにオナニー語るな」とか思ってんだろ!「イカ臭えんだよ近寄るな」とか「日記に下ネタ多いのは貴男自身が性的コンプレックス抱えてるからなんですね(笑)」とか「お前は人間と黒妖精のハーフだ!!」とか残酷な言葉で俺を差別するんだろ! もういいよわかってるよ! 差別したきゃしろよ! こちとらそんなのもう慣れっこなんだよ!


 うう、唯一の生き甲斐であるオナニーまで取り上げられて、僕はこの先どうやって生きていけばよいと言うのだろう。
 金無い権力無いコネクション無い、学力無い体力無い容姿無いと無い無い尽くしな僕はついに生殖能力まで否定されてしまったのです。もうこんな僕を受け入れてくれる世界なんて……

 あ、あったよ! 一つだけあったよ!
 そうだ、僕にはインターネットがあるんじゃないか!!

00/1/9

 電車の座席に座ってエロい青年漫画誌を読んでいると、たまに頭上から視線を感じることがあります。
 電車で立ってるのって基本的にヒマだから、ついつい他人の読んでるものこっそり覗き見ちゃう、その気持ちはわからないでもありません。でも、読んでるこっちは困っちゃいますよね。なんか意識させられちゃって。
 そういう覗きこみするのってたいてい助平そうな顔した中年親父と相場が決まってるもんですが、この間いかにもこれから予備校行くところです、というような紺のスウェードのコートが可愛く似合ったまるでペンギンみたいな童顔の女の子に覗かれてました。それもよりによって「ヤングアニマル」を。
 女の子に覗かれている以上、できれば下品で低俗な漫画は避けて通りたいと思ったのですが幸か不幸かヤングアニマルには下品で低俗な漫画しかありません。半分泣きそうでしたが、ここはもう開き直って堂々と読んでやりましたよ。「ふたりエッチ」とか。
 で、女の子に覗かれながらエロ漫画を読み進めてみて、僕は初めて女子高生に大金払って自分のオナニーを眺めていてもらう援交親父の気持ちがわかったんです。いやもう、女の子に文字通り見下されながらエロ本を読むのがこんなに快感だったなんて!

 考えてみれば、ネットでセクハラして女の子に嫌がられることで性的充足を得るってのも高度なSMプレイの一つなんでしょうね。
 女の子に冷めた目線で見つめられるあの興奮が病みつきになっていく僕は、そのうち全裸にトレンチコートで女子校の前とかウロウロしだすようになるのでしょう。その時は新聞の三面記事で皆さんに会えるかもしれませんね。

00/1/25

 本当はリンクフリーって言葉も好きじゃないですが、まあ便利な言葉なのでいちおうまだ使ってます。流行らなくなったら速攻やめるけど。

 ○○フリーと言えば最近「バリアフリー」っつー言葉をよく耳にしますが、アレもよく意味分かんないですね。バリアが自由て。「バリアフリーな女性」というとなんかバリア(処女膜)破れまくりのヤリマン、ってイメージが個人的にします(僕だけ?) そのうち2ショットチャットの自己紹介とかで「23歳OL、バリアフリー(セックスOK!の意)」とか言うのが流行ったりして。ゴムフリー!!(ゴム装着自由の意)

00/2/18

 Windows2000が出ると聞いて思い出した話。




 僕が生まれて初めて自分のパソコンを買ったのは5年前、Windows95が発売された直後だった。
 しかしパソコンに関してはまったくの素人だった僕、箱から出した時点でもうどうしたらいいものやらわからない。仕方ないので、高校の頃筋金入りのパソオタで通っていた田上君を呼びだし接続を手伝ってもらうことにしたのだった。

 田上君は実に有能な男だった。あっという間に配置・配線からOSインストールとこなしてしまい、無事動くのを確認した後は僕に基本的な使い方をレクチャーまでしてくれた。「クリック」という単語の意味からしてわからなかった当時の僕、田上君がいなければとてもじゃないけれどパソコンなんてすぐに投げ出していただろう。田上君には本当にお世話になった。何度感謝しても足りないくらいだ。

 しかしそんな僕のパソコン師匠であるところの田上君、一つだけどうしても気に入らなかったことがある。彼はとにかくいつもWindowsのことを「窓」と呼んでいたのだ。当時のパソ通でそう呼ぶのが流行っていたのかどうかは知らないが、僕にはその通ぶった呼び方が鼻について仕方なかった。

「田上君、スイッチ入れても起動しないんだけど」
田上君「ああそれは窓がダメだね。大丈夫、窓を入れ直せばなんとかなるよ」

「田上君、ゲームが出来なくなってるんだけど」
田上君「うーん、原因はたぶん窓だね。窓入れ直してみようか」

 田上君くらいスキルのある人間ならすぐに解決できそうな些細なトラブルでも、彼はとにかく執拗にOS再インストールにこだわった。僕は何度納得のいかない再インストールをさせられたかわからない。今にして思えば、彼はたぶん再インストールが好きで好きで仕方ないマニアか何かの類だったのだろう。
 何度もやらされるうちに再インストールの方法をすっかり覚えてしまった僕は、いつしか田上君を部屋に呼ばなくなっている自分に気づいた。僕はいつの間にか初心者ではなくなっていたのだ。トラブルは自分で処理できるくらいまでには成長していたのだ。そうして僕はあれほど世話になった田上君への恩をあっさり忘れ、月日は過ぎ去っていった。


 それからというもの、マシンの起動時にあの「Windows」の画面が出ると僕はときどき田上君の言葉を思い出してしまう。
「大丈夫、窓を入れ直せばなんとかなるよ」
 なんだか哲学的な感じがしないでもない言葉のようにも思える。人生に迷い、悩み、傷ついたときでも、窓さえ入れ直せばなんとかなるんじゃないか。そんな気がしてやまない。

 ちなみに田上君は2年前、CPUのクロックアップ作業に失敗し感電して死んだ。
 まるで山田かまちみたいな凄惨な死に方だが、格好良い死に方なのか格好悪い死に方なのかとなると僕には少々即断しかねるところがある。とりあえず彼にしてみれば、そう悪くない死に方だったに違いない。




 えっ、Windows2000? もちろん僕は買いませんよ。お金ないもの。
 田上君この間もエロゲー売場で見かけました。ほんとはピンピンしてます。念のため。

00/3/6

 僕の留年を祝ってバイト仲間達が飲み会を開いてくれた。まったくほんとに素敵な奴等だ。
 今回の飲み会の目玉はもちろん新加入のメンバー・舞ちゃん(19歳・深田恭子似)。さりげなく隣の席に滑り込む僕。こういう時の動きは本当に機敏だなと自分で思った。

「雪男センパイ、留年なんてたいしたことじゃないですよ。元気出してください」と、どうやらお酒にあんまり強くないらしい舞ちゃんは頬を林檎のように赤らめながら言ってくれた。優しい子だ。
「うん、ありがとう」と僕は答えた。情けない。
「でもこんなこと言っちゃいけないのかもしれないですけど」と舞ちゃんは言った。「あたしはちょっとホッとしてるんですよー。だって、もう一年雪男センパイと一緒におシゴト続けられるってことじゃないですかぁ」


留年バンザーーーーイ!!

00/3/17

 女の子の髪型について。

 僕はポニーテールが好きです。かなり好き、というかほとんどマニアです。あの後れ毛の残る挑発的な首筋がたまりません。絨毯のように柔らかな産毛に頬ずりしながら赤子のように眠りたい気持ちで胸がいっぱいです。

 僕が中学の頃好きだった女の子はポニーテールで、僕はいつも教室の後ろ斜め45度の席から彼女の綺麗なうなじを眺めてました。彼女はもちろん自分がこんなストーカー紛いの変態男子に毎日見つめられてるとは気づいてなくて、実に多彩な表情を惜しげなく見せてくれるんです。黒板の文字をノートに映す時のきりりとした眉毛。窓の外のグラウンドをぼおっと見つめる眠たげな目。隣の席の友達とこっそり小声で話す時あどけなく緩む口元。そしてちょこんと揺れる黒くて小さなポニーテール。彼女について覚えているのはなぜかそんなんばっかりです。イヤな青春ですね。
 僕は今でもポニーテールの似合う可愛い女の子を街で見かけると、つい意識的に後ろ斜め45度に回ってしまいます。それはもはや僕にとって永遠のベスト・アングルなんです。そしてそこから無防備な横顔を飽きるまで眺め回していたりします。まさに変態ですね。
 ポニーテールが好きで好きで仕方ない僕は、そのうち道行くポニーテールの女の子に襲いかかりその揺れる後ろ髪の束にかぶりついて飽きるまでしゃぶり倒すようになるのでしょう。その時は新聞の三面記事で皆さんに会えるかもしれませんね。

00/3/22

 バイトの新人・舞ちゃん(19歳・深田恭子似)がここ数日休みを出しているので最近バイトが多い。以前にも書いたことだけれど、カレが春休みで遊びに来ているらしい。
 突然予定外の仕事を押しつけられて、普段の僕ならむっと来るところだけれど。「雪男センパイ、一生のお願いですぅ。バイト代わってください」なんてぺこりと頭下げられちゃあ怒る気も萎えるってもんだ。可愛いってのはそれだけで武器だよな、と僕はどこか腑に落ちないながら今日も虚しくバイトに励んだ。


 深夜3時の帰り道、僕の車は舞ちゃんの住むマンションの前を通りかかる。
 舞ちゃんの家は僕の帰り道上にあるのだ。何度か送ってあげたこともある。決してストーキングして非合法的に突き止めたわけではない。

 舞ちゃんの部屋の窓にはまだ明かりがついていた。
 きっと今頃はそのカレとやらとしっぽりヤりまくってるんだろう。なにしろ会うのは数カ月ぶりだと言っていたし。
 僕は舞ちゃんの部屋の明かりを見上げ続けながら、しょせんこれが僕と舞ちゃんの距離なんだよな、と思った。あの光はあまりに遠すぎて、僕にはこうして見上げることしかできない。僕は、舞ちゃんにとっての特別な存在には、なれない。
 そんな当たり前の事実がなんだか無性に悲しくて、僕は涙がこぼれ落ちそうになるのをぐっとこらえた。馬鹿だね、たかが窓の明かり一つでね。本気で好きだったわけでもないのにね。
 僕は遠ざかる窓の明かりに「バイバイ」と小さく呟いた。そして視線を前に戻し、気がつけば目前に迫っていた電信柱を急ハンドルでかろうじて避けた。

 脇見運転は危ない。

00/3/27

 僕は女の子の恥ずかしがる姿が大好きだ。だからそんな僕にとってセクハラは生き甲斐、いや人生の全てである。これに一生を捧げてもいいとさえ考えてもいる。
 でも舞ちゃん(19歳・深田恭子似)は僕がいくらイヤラシイ話題を振っても全然恥ずかしがってくれない。こんな手強い娘は久しぶりである。そこで僕は作戦の方向を少し変えてみることにした。

「舞ちゃんってさ、北陸の人間なんだよね?」と僕は訊いた。
「はい、金沢ですぅ」と舞ちゃんは答えた。
「そのへんの人間って、やっぱ独自の方言みたいなのがあるの?」
「ありますよぉ。金沢弁が」
「金沢弁」と僕は言った。「舞ちゃんも普段喋ったりするの?」
「そりゃ喋りますよぉ」と舞ちゃんは笑った。「向こうに帰るとあたしバリバリ方言ですよ。こっちでは意識して標準語喋ってますけど」
「ふうん」と僕はにやにや笑いながら言った。「じゃ、今ちょっと喋ってみてくれない?金沢弁で」
「え、ええっ?」舞ちゃんが動揺した。そしてもじもじしながら頬を赤らめ「えっ、そんなぁ、恥ずかしいからヤですよぉ」と言った。

 ま、舞ちゃんそれだァ! 僕が見たかったのはその顔だァ!!

00/4/7

 舞ちゃん(19歳、深田恭子似)はグラフィック関係だかの学校に通っているそうで、実はパソコンに関しては僕なんかよりずっとキャリアがあるらしい。Photoshopの達人だそうだ。人は見かけによらぬものとはまさにこの事。
 当然ネット歴も僕より長かった。もしも、もしもだ、このサイトでさんざん舞ちゃんをオカズネタにしていることがバレていたら僕は即刻首を吊らねばならない。舞ちゃんがネットの話を始めた時から、僕はもう笑顔が凍りっぱなしだった。

「雪男センパイもインターネットやるんですよね?」と舞ちゃんが無邪気に聞く。
「ん、まあ、ちょっとね」と僕は答える。全然ちょっとどころじゃないくせに。
「舞ちゃんは結構やるほう?」と僕は冷静を装って訊いてみた。
「んー、たまにちょこっとやるくらいかなぁ」と舞ちゃんは答えた。世間一般の女の子でたまにちょこっとやるくらい、と言ったらまずReadMe!系日記サイトなんてマニアックな場所には出入りしていないだろう。僕は「助かった」という思いでほっと胸をなで下ろしていた。
 しかし念には念を、という言葉がある。僕はさらに訊く。「舞ちゃんは普段どんな系統のページ見てるの?」
 それを確認しておかないと僕は安心して眠れやしない。舞ちゃんはんーと可愛く首を傾げて、そしてこう言った。
「普段はそうですねぇ、人がバラバラにされてる死体画像とかかなぁ」



 ま、舞ちゃん! どうやら僕らは相性ピッタリみたいだよォ!!

00/4/10

 パソコンのエロ動画でオナニーしていると、つくづく自分が左利きで良かったと感じる。マウス作業は右手に任せて、左手は思う存分快楽の追及に専念させることが出来るからだ。

 21世紀、これからのオナニー・カルチャーの中心地は間違いなく紙面からパソコンモニタへとシフトしてゆくことだろう。そうなった時、子供達のチンポの発育は右利きか左利きかで如実に差が出てくるはずだ。これからは「左を制する者がオナニーを制す」と言われる時代が確実にやって来るだろう。予言しよう、21世紀は左利きの時代だ。

00/5/13

 舞ちゃんは確かに深田恭子を更に幼くしたような可愛い顔をしているけれど、僕がどうしようもなく惹かれてしまうのはやはりその屈託のない笑顔なのだ。僕のつまらない冗談に口元を緩ませ笑う舞ちゃんを見ているだけで、僕は心から穏やかな気持ちになれる。

 バイト先が潰れる日が決まり、舞ちゃんと話すのは今までの思い出話や後日のお別れ会の話ばかり。だけど、僕は本当はそんな話をしたいんじゃないのだ。僕が本当に話したいのはその先の未来のことなのだ。舞ちゃんと、僕の、これからの未来についてなのだ。これでお別れだなんて、僕は嫌だ。絶対に嫌だ。だから僕は深夜2時に舞ちゃんを送った家の前で、最後の悪あがきを試みる。
「雪男センパイ、送ってくれてどうもありがとうございましたぁ」
と舞ちゃんがぺこりと頭を下げる。いつもなら僕はここで帰る。だけど今日の僕は違う。ドアの向こうに今まさに消えようとしている舞ちゃんの背中に僕は運命の言葉を告げた。

「好きだ」

 舞ちゃんは僕の突然の切り出しに面食らったのか、ドアを半開きにしたまま動きを止めていた。

「とにかく…あがって」
 永遠とも思える沈黙の後で、舞ちゃんは言った。

(明日の後編につづく)

00/5/14
(昨日の続き)


「最初に君が僕に弟子入りしてきた時からずっと、好きだった。僕と…つきあって欲しい」

「…」
 舞ちゃんはただじっと僕の瞳を見つめていた。またいつもの冗談だと思って様子を伺っているのかもしれない。
「もちろん、君に彼氏がいることは知っている」
 と僕は言った。「だから僕は友達として君と一緒に仕事ができる、ただそれだけでよかったんだ。今までは。でもバイト先が潰れると知り、君とおそらくは永遠に会えなくなることを知った。そのとき僕はやっと、自分の本当の気持ちに気が付いたんだ」
「本当の…気持ち?」と舞ちゃんは言った。
「友達の関係では満足できない、その笑顔を全て自分のものにしてしまいたいって自分の本当の気持ちに」
「雪男センパイ…」
 舞ちゃんが頬を赤らめた。背後のベビーピンクの可愛いカーテンに溶けてしまいそうなくらいに綺麗な頬だった。
「あ、あたしも…バイト先が潰れるって聞いたとき…何よりも真っ先に浮かんだのが、雪男センパイのことだったんですぅ。これで雪男センパイともお別れなのかぁ…そう思ったら、ひとりでに涙がこぼれてきて…そのとき、わかったんです。あたしは、雪男センパイのこと、好きなんだって」
「ま、舞ちゃん…」
 僕は舞ちゃんの瞳をじっと覗き込んだ。
「雪男センパイ…」
 舞ちゃんも僕の瞳を覗き返した。もはや僕らの間に障害は何もなかった。僕はそっと舞ちゃんの腰に両手を回し、不器用に唇を近づけた。舞ちゃんは目を閉じて僕を迎え入れてくれた。僕らは唇を重ねたまま、何かに吸い寄せられたかのようにベッドにもたれこんだ。
「舞…いくよ」
「ゆ、雪男センパイ…やさしく、して…」





 …なんてことがあるわけもなく、僕は今日も舞ちゃんを部屋の前で降ろした。ボクの夢は一度で良いからオンナノコの部屋にあがることです。

00/5/15

母の日には母親になろう!! なーんて殺し文句で昨日はいたいけな女子中学生の身体に母親になれる魔法の液体を注入してあげたテメー等クソどもにこんにちわ!! それともメイクラブする相手もなく家で一人でCCさくらの再放送見てたのかな? まあどっちでもいいやな! 死ね!!


 というわけで昨日の日記は初の前後編だったのですが、一日引っ張っただけにマジ話だと思っていた人が若干名いたようです。適当にオトしたつもりが全然オチてなかったらしく「ふざけるな!」だの「金返せ!」だの「お前は人間と黒妖精のハーフだ!!」だのと非難の声がちらほらと上がっています。イタタタタ。
 あのなあ、リアル世界で女の子に「好きだ」なんて言える勇気があったらこちとら22年も童貞やってねえよ!! ネットなんか一生懸命毎日更新しねえよ!! 俺にとってネットは遊びじゃねえんだ最終防衛線なんだよ!! テメー等モテ共にこの気持ちがわかるか!? わかったら少しは掲示板に女の子現れやがれってんだチクショー!! アクセスはなんか最近増えてんのに女の子は一人も増えてないじゃねえか!!

00/5/17

 最近の女の子の書くWeb日記はエッチなのがむしろ当たり前になりつつあって、いまいち興味をそそられない。今や「彼氏とエッチしちゃいました〜☆」なんて程度の話にはピクリともしなくなってしまった僕。

 ところで、ただエッチな日記を書けば男が悦ぶと思っている女が僕は嫌いだ。いや確かに実際嬉しいものなのだが、そういう打算で書かれたエッチ日記だと思うとなんだか素直に楽しめないではないか。やはり、普段はまっとうなことを言っていてたまにエッチな話をする娘が良い。「えっ、この娘がこんなイヤラシイこと言うの!?」という意外性を僕は強く求める。
 そんなわけで僕はこの業界に入って以来ずっと女子中学生のWeb日記を探しているのだが、まだ一度も巡り会ったことがない。やはり日記には、

5がつ17にち(すいよーび)

今日、きゅうにおなかが痛くなって体育を休んでシマイマシタ(T.T)
なんだろうと思ってトイレに行ったら、
お股から血がでてる!うぎゃーーー!! ( ̄□ ̄;)!!
まい、病気になっちゃったんだーーー!!と思ったのですが
保険のセンセイはまいに「おめでとう」と言いました。
はにゃ?おめでとう???(?_?)



 …みたいなことが書かれているのだろう。うーん読みてえ。

00/6/2

 6月といえばジューンブライド、花嫁の季節ですね。日頃ここを愛読している女子中高生の皆さんも、ちょうど今頃はウェディングドレスに身を包む未来の自分の姿に酔いしれている頃なのではないかと思われます。
 僕も本当なら今頃はファンの女の子の一人と式を挙げ、掲示板で披露宴出席者を募るという前代未聞のオフを開くつもりだったんです。しかしその計画も暗礁に乗り上げた今となっては、せっかく押さえてあった式場も料理もケーキも全部キャンセルです。もったいないですねぇ。もったいないんで誰か僕と結婚しちゃいませんか!?

00/6/6

 「TVゲームもスポーツも恋愛も、レベルの近い者どうしでやるのがいちばん白熱して面白い」とはトレンディドラマの第一人者・柴門ふみの言葉だが、これはなかなか含蓄のある言葉なのではないかと思う。日頃ここを愛読している女子中高生の皆さんも覚えておくといい、処女は童貞とするのがいちばん白熱して面白いのである。間違っても経験豊富なヤリチン男に身を任せて安易にレベルアップしようなんて考えてはいけない。何事も地道に経験を積んで少しずつレベルアップしてゆく、その過程にこそ意義があり楽しさがあるのだから。
 ちなみに今の僕ときたらレベル1も1、まだ冒険の書すら用意できていない超初心者もいいとこだ。装備は「ひのきのぼう」一本。ちょっとでも強い敵と出会ったら一撃で昇天だ。だからまずは処女(スライム)と闘うしかない。スライムと闘って闘って、いつかレベルアップしたその時はもう少し強い敵にもお相手していただくことを願うばかりだ。


 やっぱ、男と生まれたからには「こんぼう」くらい欲しいよね。「ひのきのぼう」じゃなくてさ。

00/6/10

 どこのクラスにも「可愛い顔して男の子達とエッチな話をするのが大好きな女の子」というのは一人はいるもので、セクハラ魔王の僕はそういう娘の存在を決して見逃さなかった。この娘たちのおかげで高校時代はなかなか有益なセクハラライフを送らせていただいたものである。

 N村さんは僕の友達の彼女で、やはりエッチな話をするのが大好きな娘だった。僕の友達のチンポは小さいわ早いわで不満だとか、そういうことを聞いてもいないのに言ってくるのだ。その笑顔が本当に無邪気で可愛い。お前にはもったいない娘だな、と僕は友達に言った。そうかもしれない、と友達も認めた。

 そんなある日、僕ら3人はいつものように猥談に花を咲かせていた。話題はオナニーについてだった。一日何回やってるとか、オカズは何を使ってるとか、そんなたわいない話だ。しかしN村さんは興味津々な表情で、瞳を輝かせながら僕らのオナニートークに合いの手を入れる。
「ねえ、ユキオくんはあたしでオナニーしたことある?」とN村さんは僕に訊いた。
「え、ええっ?」
 さすがの僕もたじろいだ。そんなこと面と向かって訊かれたのはさすがに初めてだった。
「いや、さすがにN村さんではしたことないよ」と僕は言った。「だってN村さんと僕は友達じゃない。友達をオカズにするって発想は、さすがの僕にもなかったな」
「ふうん」とN村さんは言った。「じゃ、友達として許可するから。今夜あたしでしてみてよ」
 N村さんはにこにこと笑っていた。悪意とか媚びとか、そんなもの一切ない綺麗な瞳だった。彼女は100パーセント純粋な好奇心から自分をオナペットにしてくれと言っているのだ。もちろん、僕に断る理由はない。
「いいよ、じゃ、今夜さっそくしてみるよ」と僕は言った。「そのかわり、妄想の中で凄いことしちゃうけどいい?」
「うん、めちゃくちゃにしてね」とN村さんは笑った。


 その晩からおよそ一週間、僕は金玉が痛くなるくらいN村さんでヌき続けたという。

00/6/20

 僕がモテないのは現在僕が無職で収入ゼロのプータローだからではないかという結論に達した。じゃ今までモテなかった理由は? とかそういうのは言いっこなしである。

 僕くらいの年齢にもなれば、もうお互い「好き」の気持ちだけでつきあっていけるほど世の中甘くはない。女の子だって何の将来性もない男じゃ不安でついていく気も失せるだろう。そうだ、今の僕に必要なのはきっと将来性なのだ。好きな女を自分の手で守っていけるだけの甲斐性なのだ。ていうか今プーだし。モテる以前の問題だし。

 いっそのこと名作「101回目のプロポーズ」よろしく「僕には、もう、何もありませんよ?」なんてダメ人間っぷりをアピールして母性本能をくすぐっていくという手もなくはない。が、相当な高等テクニックである上に失敗してただのダメ人間のまま静かに一生を終える気がかなりする。


 …やはり働こう。
 自分のためじゃない。愛する女のため、そして産まれてくる子供のためにだ(産まれません)

00/7/3

 女の子の浴衣姿について。

 僕は浴衣が好きです。かなり好き、というかほとんどマニアです。もともと和服系の服とは「色っぽさ」、大人の魅力を演出するよう出来ているものです。そんな浴衣をまだまだ色気の足りない成長途中の女の子に着せてしまったら…どうなってしまうかわかりますね? そうです、浴衣の色気と着衣者の可愛らしさとのギャップが対消滅反応を示し、結果的に核に匹敵するほどの悩殺力が引き出されてしまうのです。まさに人間兵器。この兵器どものおかげで過去数年間に僕が流した血(鼻血)の量はとても計りきれません。
  浴衣が好きで好きで仕方ない僕は、ここのサイトの「ゆかたdeでーと! 男の子の心得」をもうかれこれ30回ほど熟読しているのですが、肝心の知識を披露する機会に恵まれません。やけになった僕はそのうち七夕祭りの混乱に乗じて、道行く女の子の浴衣の帯を片っ端から解いて奪い去っていくようになるのでしょう。その時は新聞の三面記事で皆さんに会えるかもしれませんね。

00/7/17

 ネットではたまに「面白い人になりたい」という人の寒いギャグ満載サイトを見かけるが、そういうサイトに僕はとりわけ嫌悪感を覚えてしまう。そういうサイトを作る人はたいてい現実に給料のいい堅実な仕事に就いていて、綺麗な彼女または奥さんがいて、趣味がたくさんあってそれごとの友達もたくさんいてというこれ以上ないくらい恵まれた環境にあったりする。そんな人に更に「面白い人」という称号まで欲しがられては、こちらとしても商売上がったりで困ってしまうのである。

 僕の考えでは「面白い人」というのは「なりたい」と思ってなれるものではない。人を笑わせる才能(つまりギャグ・センス)というのは他でもない「環境」が決めるものである。環境とは人生における「他人を笑わせる必要性」の頻度のことだ。特に他人を笑わせなくてもその場に存在するだけで許されてきた人、つまり生まれつきの存在感ないしはカリスマを持った人はまず後天的に「面白い人」にはなれない。ごくごく稀に、生まれながらにカリスマ性と笑いの才能を持って生まれたムカつく奴もいないことはないけれど。まあそういうのはむしろ例外である。
 笑いの本質とはつまり差別であり、その笑いの才能を培うのは劣等感である。差別を受けたことのない人間、劣等感を感じたことのない人間に真の笑いは理解できない。もちろん、激しいコンプレックスを抱えた人間がみんな面白い奴になるというわけではないが、そうなるケースは非常に多い、くらいは言っても差し支えはないだろう。面白くならなければ他人に認めてもらえない、その強迫観念が笑いのセンスを常に向上させていくからだ。
 自身の存在感の希薄さを自覚しているある種の人間にとって「面白い人」というのはなりたいなりたくないの問題ではなく「でなければならない」ものなのである。他に選択肢がない以上、そのステイタスに命懸けでしがみつくしかない。好きで他人にいじられるオチ向きのキャラになるわけではないのだ、そういうキャラでしか集団に属させてもらえないから嫌でもそうなるしかないのだ。だから実人生で何不自由ない満たされた生活を送りながらなおかつネットでは「面白い人」と呼ばれたがるいじられたがる強欲な人間を、劣等感の塊のような僕は好きになれないのである。

 僕のような人間が「面白い人でなければ見捨てられてしまう」という強迫観念から逃れ自由になるための方法はたった一つしかない。それは他人に愛してもらうこと。自分が誰かに無条件に愛されているという実感を得ること、ただそれだけだ。「面白いことを喋っている僕」をではなく、ただ黙ってそこに存在する僕そのもの自身を愛してくれる誰かが現れない限り、僕は永遠にこの恐怖から自由になることはできない。血の涙を流しながら綴るこの日記サイトも閉鎖できない。だからあなたがこんな僕を少しでも哀れに思うのなら、僕の側にいて僕を愛して欲しい。この仮面を取り払う勇気を僕に与えて欲しい。他でもないあなたが僕を愛してくれるというのなら、僕はいつか本当の自分を取り戻せる。そんな気がする。








 たまには日記で弱さを見せるとモテるって本当ですか!?

00/8/5

 当時ちょっとした尾崎豊のマニアだった僕は、同じく尾崎の熱狂的ファンだというF井さんという女の子とよく気が合っていた。この娘はひょっとしたら中原中也の詩なんかも好きなんじゃないかと思って聞いてみたら、見事にその通り。まあなんていうか、そういう「若くして死んだ天才肌のアーティスト」が好きな女の子はけっこう多いのだ。「そういう系の男がタイプなんだ?」と僕はF井さんに訊いてみた。するとF井さんはにっこり笑って一言、「うん、あたし狂ってる男が好きなの」と言った。
 狂ってる男が好き。確かにF井さんが彼氏に選んだS藤という男はある意味狂ってると言えなくもない変態性の持ち主ではあったが、変態性を基準にして比較するなら彼よりは僕のほうがよっぽど狂っていた。高校卒業後すぐにF井さんとS藤は別れたと聞いたが、それも仕方ないことだったのだろう。なにしろF井さんの好みのタイプは「狂ってる男」なのだ。S藤程度の変態では荷が重すぎる。
 世の中いろんな好みがあるもんだ、ということを僕はF井さんから学んだ。

 その後F井さんが理想の狂った男を見つけられたのかどうかは定かではない。もしまだ見つかっていないのなら今度会ったとき僕が立候補してみようと思う。少なくともそんじょそこらの男どもよりは狂っている自信あるので。

00/8/11

 幽霊・宇宙人といった類のオカルト的な存在について、「証拠次第」と冷静に言う人は学者に、「いたら面白いよね」とにこやかに言う人は表現者に、「絶対いる」と断言する人と「絶対いない」と断言する人はそれぞれサラリーマンに向いている、というのが僕の持論だ。詳しい解説はあえてしないでおこう。


 そういえば昔、バイト先に「心霊スポット大好き」というたわけた娘がいて、僕らバイト仲間はよくその娘の企画する心霊ツアーに半ば強制的につきあわされていた。
 一家惨殺されて廃屋となったいわくつきの旧家に侵入したり、江ノ島〜逗子間にある「絶対出る」と有名な小坪トンネルを何度も往復したり。しまいには富士の樹海にまで連れていかされた。明かりのまったくない樹海の道路を一人でぐんぐん歩いていってしまう彼女の後を、僕らは膝をガクガクいわせながらついていったものだった。まったくとんでもなく神経の太い娘だった。虫も殺せないような可愛い顔してああなんだから、女はほんとに外見じゃわからない。そんな教訓を与えてくれた娘でもあった。
「あたし、本気で『怖い』と思ったこと今まで一度もないの。一度でいいから、そういう思いしてみたくてさー」と彼女は旅の帰りの車の中でしらっと言ってのけた。さんざん怖い思いさせられてくたくたになっていた僕はその言葉を聞いてこのアマ、今すぐにでも襲いかかって男の怖さ教えたろかと思った。きっと車内にいた全員がそう思ったに違いない。

 バイト先が潰れたおかげで、今年からはもうあの心霊ツアーに行くこともなくなった。
 僕はホッとすると同時に、とうとう彼女が生まれて初めての恐怖に顔を歪める瞬間を拝めずに終わってしまったことがちょっぴり残念だと感じていたりもする。ああ、やっぱり僕があのとき襲いかかって怖がらせてあげとけばよかったのかなあ。もっとも鉄の心臓を持つ彼女なら、まったく怖がらずにむしろ悦んで腰を振りそうな気がしないでもないが。

00/8/15

 素人とプロの文章で一番差がつくのは「比喩の使い方」だ、と昔ゼミの教授が言っていたが、なるほど一理あると思う。確かに、素人の文章は比喩をまったくといっていいほど使わない。Webに転がっている文章に「まるで〜ように」という記述をほとんど見かけない、というのがその何よりの証拠であろう。

 もちろん、比喩というのは文章構成の上での選択肢の一つに過ぎない。比喩をまったく使わずに美文を書くことだってもちろんできる。ただ、「面白い比喩は文章を面白くする」という定理を、Webの素人文章書きはあまりにも意識しなさすぎなんじゃないかな、と僕は思うわけなのである。
 確かに比喩などの小手先の技術は使い方を間違えたりするとめちゃくちゃ格好悪く、恥ずかしい。しかしそれでも毎回平坦極まりない「逃げの文章」を書く人間よりは、たとえ失敗してもアグレッシブにいろんな技術やスタイルを貪欲に取り入れ、文章を心から楽しんで書いている人間のほうが僕は断然好きなのだ。当然見ているサイトもそういう方向に片寄っている。ちなみに一番好きなのは性にアグレッシブな女の子のサイトです。

00/8/17

 好きな女の子のサイトを見に行ったのに更新されていなかった時、まるで下着盗みに行ったのに干してなかったみたいな残念な気持ちになるのは僕だけか? まあとにかく、僕はそれくらいがっかりする。男のサイトは見てないので別にどうでもいいのだが。
 そのうえ更新がしばらく止まっていたりすると僕はもう心配で心配で、私生活にいったい何があったのだろうなんて勝手な妄想を始めてしまう。もしや更新というより生理が止まっているのでは、なんて下世話な勘ぐりまでしてしまうのだ。僕にそんな最悪の心配をされたくなかったら頻繁に更新してちゃんと元気な姿を見せてね☆

00/8/24

 漫画にしてもゲームにしても、女の子キャラが勇ましくも海を越え山を越え敵と戦ったりしているのを見るのはいいのだが、彼女達は多い日はどうしているのだろう、なんてどうでもいいことがかなり気になる。風呂もない山奥を冒険中にアレになったらどうするのか? そもそも戦闘能力が著しく低下して仲間に迷惑をかけるのではないか? そんなことが気になってときどき女の子キャラは戦闘を見学にさせてあげている僕は実はかなりのフェミニストであると思う。まあもちろん、まだアレも来てないような幼女キャラは遠慮なく酷使してあげているのだが。

00/8/30

 大手になれば女の子とファックできる、というアメリカンドリームを信じてサイトを始めた一年前の僕。一年経って、確かにそこそこの「大手」と呼ばれるサイトにはなれた。自分にしては上出来すぎる結果だと思うし、ここまで支持してくれた大勢の人達には心から感謝もしている。が、ファックのほうはどうなってるんだという苦情を誰に出していいものやらわからず困惑しているのもまた事実。ウチより全然アクセスの少ないサイトがつぎつぎファックに成功していくのを呆然と見送る有り様だ。これぞ試合に勝って勝負に負けたという典型例だろう。

 一年前の僕に今の僕が言えることがあるとすれば、「大手」なんてのはしょせん幻想に過ぎないんだ、そんなつまんねえもん目指すなということだろうか。大手になったからってチンコが大きくなるわけじゃなし。物理的に人数を増やしてできもしねえファックの夢なんて見るよりは、少数の人間にだけでもいいから惚れ込んでもらえるものを書くことを考えるほうが先なんじゃないのかな、と言いたいわけだ。
 
 …なんて偉そうなことをいいつつ、僕は今でも懲りずにもっとアクセス増やしたら今度こそファックできるかな、なんて本気で考えているのである。こりゃもう病気みたいなもんかもしれない。

00/9/12

 女子中高生とオフ会をやる場合に生じるいくつかの問題について。

1,門限の問題
これがやはり一番厳しい。さすがに女子中高生を夜10時以降に連れ回すのは問題、ていうか犯罪なので必然的にすぐ帰れるよう開催地は彼女達の家近辺にこちらが合わせなければならない。もっとも向こうから今日は帰りたくないの、と言ってくるのならば話はまた別になるが。

2,飲酒禁止の問題
酒の入らないオフはオフではない、とまで言われるほど酒はオフ会とは切っても切り離せない関係にある。が、さすがに女子中高生に酒を飲ませるのは問題、ていうか犯罪なので彼女達とのオフ会ではとりあえず居酒屋、という定番コースが使えない。酒の力を借りず自力で会を盛り上げるしかないのだ。

3,財力の問題
オフ会は楽しいけれどお金がかかるのが難点。しかしまあ我々大人は自力で稼げるのだから何の問題もない。しかし女子中高生がそんなオフ会に参加するとなると大変だ。さすがに女子中学生が自力でお金を稼ぐのは問題、ていうか犯罪なので彼女達は親の少ないおこづかいを握りしめてやって来てくれるわけだ。当然、そんないたいけな彼女達を金のかかる場所に連れていくわけにはいくまい。


 探せばまだまだ問題点は見つかるだろうが、このように女子中高生とのオフ会開催の前には問題が山積みである。ていうか法に抵触しないようにするのが大変である。
 しかしそんな困難を全て克服してでも、このオフ会だけは僕はいつか必ずやり遂げてみせるつもりだ。日頃ここを愛読している女子中高生の皆さんは開催の際は参加してもよいという旨をメールで送って欲しい。ちなみに気になる費用は全て僕が持つので心配せずともよい。その代わり君たちは感謝の意を込めて僕のために手作りのクッキーを焼いてくること。それが参加料だ。

00/9/16

 今日は大雨だったけど、街ですれ違ったレインコートの女の子が異常に可愛かったので幸せな気分。

 僕はレインコートが好きです。かなり好き、というかほとんどマニアです。なんと言ってもあの頭をすっぽりと覆い隠すフードが最高。可愛い顔が「ちょっとだけ見える」という状況にたまらなくそそられます。その奥に何が隠されているのか思わず剥ぎ取って確かめたくなっちゃうのです。
 そして何よりもレインコートの本質は「汚れてもいい服」だということ。つまりレインコートを着て女の子が雨の中飛び出していく、というのは多少濡らされたり汚されちゃったりされるのは覚悟の上ということなのです。なんという立派な覚悟なのでしょうか。そんなことを考え始めると僕はいつも雨でどろどろのレインコートを着た女の子とすれ違うたびに悶々としてきて仕方なくなるのです。だって彼女達の格好ってば「私を汚してください」って全身で訴えてるんですもの! そりゃ自らの手で汚したくなるのも当然ってものです。
 女の子のレインコート姿が好きで好きで仕方ない僕は、そのうち嵐の日は女子校前の電信柱の上から雨に紛れて白濁した怪しい泥を降りかけるようになるのでしょう。その時は新聞の三面記事で皆さんに会えるかもしれませんね。

00/9/23

 なんつーか僕はかつて音楽教師になりたかったわけで、美少女わんさか女子校の合唱コンクールとか監督してみたかったわけで。その中で音痴を気にして一人自信なさげに小さな声で歌う女の子のことが気になって個人的に軽く指導してみたらたったそれだけのことでその女の子が僕を好きになっちゃうなんて展開もアリかなあ、なんて思ったりもして。
 それである日の放課後の夕方、僕が音楽室に向かうと下手くそなソプラノが聞こえてきて扉を開けるとその女の子が一人で歌っているわけですよ。
「どうしたの?こんな時間まで」と僕が聞くと、女の子は頬を赤くして「あたし歌下手だから…せめて練習してみんなに迷惑かけないようになりたくって」と答えるわけですよ。そしたら僕が「そうか…それじゃ僕が少し練習みてあげよう。ピアノで伴奏つけてあげるから歌ってみてごらん」とグランドピアノの蓋を開けます。すると女の子が慌てて「えっ、そんな…いいです、あたしなんかのために」と言うので僕はその娘のはにかみ顔がたまらなく愛おしくなって「いいんだ、僕が君のために教えたいんだ」と言うわけです。だけど女の子は照れ屋さんだから、僕の優しさを前にして混乱のあまり「あ、あたしもう帰ります」と振り向いて行こうとするので僕はその細い腕をとっさにつかまえます。女の子はバランスを崩し二人はもつれあうようにグランドピアノの鍵盤に身体を沈め、誰も居ない音楽室には不協和音が優しく響きわたるわけです。それで二人は抱き合ったままその和音がかき消え終わるまで見つめ合い、僕はごく自然にオレンジの西日に染められた女の子の頬に唇を運び…(以下省略)

00/9/24

(昨日の続き)

 で、音楽室でイタしてしまった後は女の子はもう僕のことしか見えないくらい恋にのぼせあがってしまって、毎日僕のぶんのお弁当とか作って職員室に持ってくるようになったりしちゃうんですよ。それで他の先生方から冷やかされてしまい僕はとりあえず照れ笑いするんだけど、僕は二人が深い関係であることがばれるのが怖くて内心ドキドキしてしまっているわけです。で、僕は女の子に「まいちゃん(仮名)、学校の中であまりべたべたされると困るんだ」と言うのですが、女の子が泣きそうな顔になるのでそれ以上何も言えずぽりぽりと頭を掻くわけです。で、女の子の僕に対する愛情表現は鎮まるどころかどんどんエスカレートしていっちゃうわけですよ。
 しかしそんなまいちゃんの露骨なやりかたを密かに僕に憧れている他の女の子達が許すわけもなく、もともと気の弱かった彼女は上履きを隠されたりとか陰湿ないじめを受けはじめるようになってしまうのです。最初は我慢していたまいちゃんですがだんだんめげてきて、最後には思い詰めた顔で僕のもとにやってきて泣きつくわけです。「あたし…ただ先生のことが好きなだけなのに…大好きなだけなのに…どうしてただそれだけのことが許されないの…!?」と泣きじゃくるわけです。僕は優しく抱きしめてあげるわけです。
 しかしまいちゃんは他の女の子達に後をつけられていたので、その抱擁シーンはばっちりと写真に撮られてしまいます。それを学校中にばらまかれた僕は校長に事実関係を問いただされ自宅謹慎を喰らってしまいます。それで自宅でうなだれていると玄関のチャイムが鳴り、開けるとそこにはまいちゃんがいるわけです。泣きそうな目をしてるわけですよ。
 まいちゃんは「先生…あたしのせいで…ごめんなさい」と言うのですが僕はその時にはもう学校のことも何もかも全てがどうでも良くなっていたため、まいちゃんの手を握り「まい、一緒に逃げよう。二人でどこか遠い所へ行って一緒に暮らそう」などと言うわけです。まいちゃんはしばしの沈黙のあと小さく頷き、二人はそのまま北へ向かう電車に…(以下省略)

00/10/5

 最近よく言われる「ここだけは閉鎖しないでくださいね」というのはつまり「お前は童貞捨てるな」という意味なのかニャ? どうも、最近は人間不信でパソコン美少女に熱をあげてハングアップ気味の雪男です。こんな僕を不憫に思うのなら誰か僕自身を貴女にインストールさせてやってください。

 ネットでわりと多くの女の子と話すようになって初めてわかったことなのだが、どうも女の子というのは僕の想像以上に「男が童貞か否か」ということを気にしないものらしい。僕がこのトシで童貞だと男にバレると確実に「うわっキショ」とか「いっそ死んだら?」とか「お前は人間と黒妖精のハーフだ!!」とか情け容赦ない罵声を浴びせられてしまうのに対して、女の子の対応はというと「童貞? ふーん、でも別にいいんじゃない」という感じで、とにかく軽いのだ。そんなのは全然深刻に考えることではないらしい。もっとも心の底でナニを思われてるのかまではわからないが、面と向かって話す限り僕が童貞であることに関して女の子からヒドイ侮辱を受けたことはまだ一度もない。女の子は童貞を気にしない、この事実は僕にとっては少なからずカルチャー・ショックであった。

 よくよく考えてみれば、男が童貞を捨てるスピードにこだわる理由はただ一点、差別階級の昇格条件を一刻も早く満たして「人に馬鹿にされる存在から人を馬鹿にできる存在になりたい」ということにしかないのだ。相手の女の子の気持ちや都合なんて二の次。そういうのってやっぱりおかしいよな、と僕はつねづね思っているのだがやはりこのまま一人で差別と戦い続けるのは辛いので誰か僕を救ってください。やっぱり童貞はイヤです。

00/10/10

 僕が今度の情報処理の資格試験にこだわるのは、パソコンメーカーに就職を考えているからです。資格あったほうが面接は断然有利ですもんね。


〜以下、面接風景〜

面接官「では、貴方がこの会社を志望した理由をお聞かせください」

「従来の発想に囚われない、画期的なパソコンを創るという僕の夢が叶えられそうな所だと思ったからです」

面接官「画期的なパソコンというと、それは具体的に言うとどのような?」

「具体的に言うとちょびっツです」

面接官「ちょ、ちょびっツ? なんですか、それは」

「一言で言ってしまえば女体型のパソコンです」

面接官「にょ、女体型であることに何のメリットが?」

「音声認識システムが次世代のヒューマンインターフェースの主流となることを想定した場合、パソコンに不慣れな初心者にとってもっとも話しかけやすく親しみやすいのはやはり人型でしょう」

面接官「なるほど…いちおう真剣に考えてはいるんですね。
ではその場合は、もう従来のマウス・キーボード等は必要なくなると?」

「いえ、ポインティングデバイスそのものは形を変えて残すことになると思います。従来のデバイスのようないかにもな機械らしさを感じさせないようあくまでもファッショナブルに、かつさりげない場所に配置するつもりです。具体的な例を挙げると両乳首がトラックボールになります。乳首を転がすことでパソコンと文字通りの肌と肌のつき合い、人間的対話をすることが可能なわけです。これこそIT(いやらしい・手触り)革命です。さらにさらにこの乳首の感度と耐久性を追求するためにシリコン企業との専属契約を…」

面接官もういいです。寝言の続きは家に帰ってしてください」

「(椅子を立って)なんだと貴様! ちょびっツ馬鹿にすると許さないぞ!!」

面接官「だいたいちょびっツってどういう意味なんですか? 私はたぶん、あなたがたロリオタ共のチンポのサイズのことを揶揄してるんだと思うんですが」

「ムキー!! 気にしてることをよくも!!
こんな会社こっちから願い下げだ!!(ドアを飛び出していく)」

面接官つぎの人どうぞ

00/12/8

 僕のバイト先のエロビデオ屋はエロ専門のレンタルビデオ屋です。いちおう入り口にダミーで普通の洋画を挨拶程度に並べてますが、階段を登るとその先は全部エロビです。立ち眩みがします。
 しかしレンタルビデオ屋のくせしてウチの店ってバイアグラ売ってるんですよね。普通に。しゃ、社員割引とかで安く買えないかナ…とか思ったり思わなかったりな雪男です。こんにちわ。
 まあそんな店なので、バイトのメンツは当然のことながら全員男、しかも中卒ヤンキーとかタチ悪いのばっかりです。髪の毛黒いの僕だけです。僕はアブない人と仲良くなるのは得意なのでなんとか生きてますが。
 しかし、女の子のバイトがいないというのは僕にとってはかなり致命的であります。女の子と一緒に仕事する、もっとぶっちゃけて言えばセクハラするというのは僕の考える労働条件の約8割を占めている最重要事項なわけです。仕事内容に対しては特に不満はないものの、女の子がいないというのだけが辛いです。どこかにいないものでしょうか、「ぜひエロビデオ屋で働きたい」という意欲的な女の子は。


「まい(仮名)ちゃーん、延滞の確認終わったー?」

まい「あ、はい終わりましたー。でも2本、ちゃんと返ってきてるのに貸し出し延滞のついているのがありました」

「え、それはおかしいな。僕も確認してこよう。なんていうタイトル?

まい「えっ…(頬を赤らめて)。ここでタイトル言うんですか」

「だってタイトル言ってくれなきゃわからないでしょうが」

まい「はい…(耳まで真っ赤になって)えっと…
『女子高生中出しレイプ天国』『優しく犯して…』の二本です」

「えっ? ごめん、二本目のタイトルよく聞こえなかった」

まい「(やけくそ気味に)優しく犯してです!


 …仕事内容がすでにセクハラ。
 これを読んでぜひ働いてみたいと思った女子はぜひメールを。店長に紹介してあげます。

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