美少女わんさか☆日記

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12月1日(水)

同棲日記 「A・I・E・KI(愛液)が止まらない!」第二話
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12月2日(木)
三代目魚武濱田成夫に挑戦ポエム

メスブタどもよ

お前らにわかってたまるか

クリスマス・イヴに独りで

日課のオナニーを淡々とこなす男の気持ちが



 相変わらずチンポだマンポだ日記に書きつづっている同業者の皆さんこんばんわ。雪男です。ここ三日ほど風邪をひいて、ちょっとアレな日記書いていたせいで「かまくらの人、オレ達を裏切ったんじゃないか?」とか思ったそこの貴方、大丈夫です。かまくらの人は下ネタが大好きです。裏切れるわけないじゃないですか!

 それにしても風邪のせいでオナニーはできないわ漫画批評は滞るわで、もう大変でした。まだ頭痛は少し残るものの熱は下がったので、明日には全快する見込みです。誰一人「お大事に」とは言ってくれなかったけど、皆さんどうもお騒がせして申し訳ありませんでした。僕は独りですがなんとか自力で元気になりました。ええ、独りは慣れてますから。はい。

 とりあえず最初にしたいことと言ったらやっぱオナニー、かな(実に三日ぶり)

12月5日(日)

同棲日記 「A・I・E・KI(愛液)が止まらない!」第三話
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12月7日(火)

 レディース・コミック、要するに女の人向けに描かれたエッチ漫画というのを男が読むと、けっこう新鮮だったりします。描かれていることは男のエロ本に負けず劣らずスゴイんですが、かと言ってそれは男にとってはチ○ポ勃っちゃう種類のエロさじゃないんですね。やはり何か、ちょっと違うんです。
 なんて言うかセックスに対する視点が、カメラ・ワークが違うんですね。レディコミは「エッチなムード」というのを大事に描くので、囁かれる言葉や表情、仕草はすごくエロイです。しかし僕のように性器ムキ出しズッコンバッコンなハードコアーエロ本に日頃慣れ親しんでいる熟練のオナニストには、それでは物足りないのです。挿入行為をぼかさず、キッチリマ○コにチ○ポが入ってる所を描いてくれないと困るんです。こっちも遊びでやってるんじゃありませんから!(←何故キレる)

 それでもまあ、ヌこうと思えばヌけますよ。っていうか実際ヌイてますし。「神の手」とまで恐れられた僕の右手にかかればヌけないものは何もありません! それこそNHK体操のお姉さん見ながらでもヌけます!! ええもちろん女性サイト管理者の皆さん、あなたのサイト見ながらでもヌけますよ!!
(いやヌいたことないけどね、そりゃさすがに)

12月8日(水)

 僕が童貞を守り通すのはクリスマスなどという異教徒の祭典にかこつけては身体を貪り合うこの病んだ現代資本主義にスポイルされた若者たちの生み出した貧困なる文化に対するアンチ・テーゼでありそのルサンチマンとしての僕の態度の示唆するところはつまり典型的なまでに反体制的なあのジョン・レノンらの唱えるところの70年代的カウンター・カルチャーでありラブ・アンド・ピースである。よって、童貞は正しい。



 万有引力とは引き合う孤独の力、とは谷川俊太郎「二十億光年の孤独」の詩の一節であるが、実際のところ万有引力を発見した天才・ニュートンという男は不眠症という精神的な欠落を抱えていたが故に一生涯女を抱いたことがない、童貞であったという。
 万有であるはずの孤独の引力は、皮肉にもその発見者である彼には及ばなかったのだ。このエピソードに含まれた教訓は、あまりに多い。



 僕が心の師と仰ぐ男、ナチス・ドイツの総帥アドルフ・ヒトラーはその絶対的な権力を世界を股にかけ傍若無人に振る舞い続けながら、実は女が大の苦手だった。彼もまた生涯童貞を貫いた男の一人である。
 しかし彼はいわゆるエロ本が大好きだった。世界を震撼させた独裁者の実体は実は何て事のない、ただのエロ本マニアの童貞小僧であったのだ。この史実が時を超えて1992年、幼い僕にある一つの決意をさせることになる。それはつまりこういうことだ。


 僕は、21世紀のアドルフ・ヒトラーになってやる。あらゆる意味で。
 世界を支配下に入れたその時には、手始めにクリスマスという邪教の宴を、潰してやる。

 それが怖かったら、今のうちに僕を止めることだ。その野望をくい止めるための手段は、ただ一つ。
 僕と今年のクリスマス、セックスしてください。そしたらくだらないこと言うの即刻やめますから!

12月10日(金)

 僕がまだイカ臭い男子高校生だった頃、「一日のオナニー回数の自己レコードは何回か?」という、かなりどうでもいいトークに花を咲かせたことがあります。
 僕は「4回」と答えました。ウソでした。ほんとは3回が限界でした。3回目はさすがにチンチンが痛くなったのでそれ以上はたぶん僕には無理でした。なのに「4回」とか強がってウソつくところがいかにも僕らしいですね。情けないことこの上なしです。でみんな3、4回という無難な回数に落ち着く中で一人群を抜いていたのは、やはり18才にしてエリザベス女王に「サー」の称号を授与されたとかされなかったとか噂が飛び交う湘南随一のワンダーキッドオナニスト・N田君でした。彼曰く、自己ベストは中学三年の夏に叩き出した「7回」だそうです。な、7回?

「最後はもう、自分との闘いやったね」

 とN田君は煙草の煙を浮かべながら回想を始めました。ほんとの彼は別に関西弁ではなく至って普通の喋り方なんですが、なんとなくイメージで関西弁になってます。ご了承ください。
「5回目を回ったあたりからは、もう射精の快感なんてあらへんねや。それどころかなんや亀頭がズキズキ痛んできおってなぁ、さすがのワイもやばいんちゃうか思ったで。せやけどワイも若かったんやろな、今の自分が何処までやれるのか、それを見届けてみとうなったんや」
 僕らは全員ゴクリと唾を飲みました。聞いているだけでチンチンがヒリヒリしてくるような話です。N田君は続けました。
「6回目に絞り出した精液はもう精液と呼べるような代物ちゃいまんねん。もう水でんがな、ただの水。ちっとも白くあらへんねや。それ見てさすがのワイもちょっと引いたで」
 白くない精液。それはきっと中出ししたって妊娠しないんだろうな、なんてもの凄くどうでもいいことを僕は考えました。
「そして運命の7回目や。もうなんぼシゴいてもシゴいてもちっとも反応せえへんチンポコにむち打つように、ワイは頑張った。
30分近くシゴき続けて、ああようやくイったみたいや、思うてワイは発射の準備をしたんや。ところが仰天、チンチンからは2,3滴の水滴が垂れてきただけで後はもう何も出てきいへんかった。ワイは心底恐ろしゅうなって、すぐさま冷蔵庫にあった栄養ドリンクを2本続けざまに一気飲みしたんや。
その日から3日くらい、チンチン痛くて痛くてオナニーなんて二度とするか思うたで。ま、4日後には懲りずに3発ヌいたんやけどな。ガハハハ!」


 知能に個人差があるように体格に個人差があるように、生殖能力にも激しく個人差があるものだ。僕はN田君の壮絶なオナニー話を聞いて、そんなことを学びました。

12月11日(土)

 昨日の「オナニーの回数」について各方面からツッコミ入りました。
 どうやら7回というのは全然すごくなかったみたいです。全国に散らばった若い才能たちの前ではN田君の功績なんて児戯に等しいということを思い知らされました。17回て。僕の限界を14回上回ってるじゃないですか。それってギネスブック載ってもおかしくない記録だと思うんですが。
 全国区はそんなにレベルが高いということは、限界3回のチンチンというのは男性として最低ランクの不良品ですね。こりゃ参ったよ。久々にボッコリとヘコんじまったよ。俺のチンポは不良品だよアハハハハ!
 どうせみんな心の中で「フニャチン野郎が偉そうにオナニー語るな」とか思ってんだろ!「イカ臭えんだよ近寄るな」とか「日記に下ネタ多いのは貴男自身が性的コンプレックス抱えてるからなんですね(笑)」とか「お前は人間と黒妖精のハーフだ!!」とか残酷な言葉で俺を差別するんだろ! もういいよわかってるよ! 差別したきゃしろよ! こちとらそんなのもう慣れっこなんだよ!


 うう、唯一の生き甲斐であるオナニーまで取り上げられて、僕はこの先どうやって生きていけばよいと言うのだろう。
 金無い権力無いコネクション無い、学力無い体力無い容姿無いと無い無い尽くしな僕はついに生殖能力まで否定されてしまったのです。もうこんな僕を受け入れてくれる世界なんて……

 あ、あったよ! 一つだけあったよ!
 そうだ、僕にはインターネットがあるんじゃないか!!

12月12日(日)

 昨日の徹麻は「リャンピン、チップ一枚五百円」という高レートだったため、まさに命懸けでした。なにしろ一半荘だけで一万円以上の大金が動くのです。それを明け方まで約10半荘こなすのだから、どれだけ恐ろしい世界かというのは麻雀を知らない人にもなんとかおわかりいただけるんじゃないかと思います。


 いつか掲示板にも書いたことなのですが、僕は自宅に麻雀専門ルームを持つほどの成金地元有力者と偶然知り合い、以来その家で夜な夜な行われている高レート麻雀にときどき参加させてもらっています。そこに出入りしている人はみんな「金持ちで、暇を持て余している人間のクズ」ばかりで、麻雀の腕はからきしです。役をろくに知らないばかりか、チョンボも日常茶飯事です。つまりそこは簡単に言うと絶好極まりない「カモ」がうようよしている場所、なのです。僕程度の腕でもまず負けません。行けばまず間違いなく勝てます。昨日は不調にもかかわらず2万円勝ちました。オイシすぎです。やめられません。
 彼らは10万近い現金でも、笑顔で払ってくれます。まあただ金に困ってないだけなんですが、それでも偉いなあといつも思います。人間ができているし、ギャンブルの本当の醍醐味を知っていると思います。つまり、彼らは負けた後でもなお存在する「すがすがしさ」を正確に把握できている人達なんです。「ああ悔しい。でも次は勝つぞ」という「悔しさ」そのものを楽しんでしまう心のゆとりを持った人達なんです。僕は彼らのそんなところが大好きです。
 ヘタレ学生麻雀打ちは負けるとたいていブチ切れモード全開で「ツケにしといてくれ」と言います。金を賭けると明言してあった麻雀にやって来ておきながら金を持ってきていないのです。これは学生麻雀の世界ではお約束というか、普通のことというようなイメージが定着していますが、僕は彼らの勝負に対するそういうヌルい姿勢が大嫌いなんです。僕は麻雀に行くときは必ずサイフに3万は入れていきます。万一負けた時に全額その場で、笑顔で払いきるためです。彼らと違って、負けた悔しさすらもギャンブルの醍醐味の一つだと思えるくらいには達観できているからです。

 思うに、役も打ち方も完璧に覚えたはずの学生麻雀打ちが相変わらずいつまでも勝てないのは、勝負や賭け事に対する「気構え」がなってないからだと僕は思います。サイフに金を入れてこないなんて論外です。それは勝負の過程に含まれている重要な要素、「ツキのなさ」に対する苛立ちや「負け」に対する恐怖といったものを克服できていないという最大の証拠でもあるのです。簡単に言えば彼らは「オレ今日金持ってないもんね〜」という、最初から逃げの姿勢で打っているのです。そういうことをすると、人間ツイてないときにその差が明確に出ます。頭に登りまくった血が、「我慢する」という一番単純にして大事な戦術を忘れさせます。「どうせ今日は払えないんだ」というやけっぱちな姿勢はどこまでも負けを産み増やしていくんです。そんな麻雀打っておきながら「今日はほんとツイてなかったよ!」と最後までキレまくり、あげくに負け金を払わないで帰っていく。そんなそもそもギャンブルを嗜む資格のないザコキャラが多数存在するのが、学生麻雀という世界なのです。だから僕はもうあまり学生とは打ちません。つまらないからです。勝った後も負けた後も後味が悪くて嫌だからです。すがすがしくないからです。

 麻雀の技術なんて、ある程度やっている人はみんな同じだと思うんですね。セオリーというものがあるわけですから、それさえ把握してしまえば後はみんな同じです。ミスの頻度が多少違うくらいでしょう。それでも勝ち星に差がつくのは、単純に「ギャンブラーとしての資質」が違うからなんじゃないのかな、と僕は思います。ツイてない時どうするか。その凌ぎ方を知っている奴は強いです。
 負けてキレてしまうくらいなら最初から賭け事やんないで欲しいと思うんですが、あいにく麻雀界にはそんな奴ばっかりで、だからいつまで経っても麻雀はダークでマイナーなイメージを拭いきれないんだと思います。ま、別にいいんですけどね、金さえ払ってくれるならね。その金も素直に払ってくれないんだからねぇ。救いようもない、とはこのことですか。


 ちなみに、僕と麻雀打ってみたい人は東風荘にでも呼び出してみてください。
 僕は技術はないですが、楽しい勝負を演出することくらいなら、できますよ。

12月13日(月)

同棲日記 「A・I・E・KI(愛液)が止まらない!」第四話
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12月16日(木)

 女の子どうしがエッチな話をしている掲示板を見るのが大好きです。
 僕にはどうやら「オンナノコだけの秘密☆」みたいなのを暴いてみたい衝動があるらしく、そう言えばかつて高校時代に同志数人と女子更衣室を盗聴したことあったっけなあ、なんて懐かしい思い出を振り返りもします(実話です)
 その時はバレーボールを積んだカゴの中にMDを仕掛けたんですが、再生してみてかろうじて聞こえたのは「帰りどこのカラオケボックス行こっかぁ」、みたいなたわいない話で、みんながっかりしていたけど僕一人妙に興奮していたこと、そしてどこからか盗聴の事実が女子サイドに漏れなぜか僕が主犯格に祭り上げられてほとぼりが冷めるまで全女子に完無視喰らっていたこと、すべてがいい思い出です。若かったです。いろいろと。

 話が逸れましたがとにかく僕の理想とする女の子は「自分がエッチであること」を僕に(男に)見せてはいけないのです。そこが微妙に難しくて、
・本当はすごくエッチなんだけど、
・エッチな話は恥ずかしくて、照れちゃう
でなければならないのです!! そして女子更衣室かなんかで気の許せる女の子どうしとこっそりエッチな話をしているところを僕に偶然聞かれてしまわなければならないのです!!(めちゃめちゃワガママ)

 エッチな女の子の集まる掲示板は、僕のその純粋な欲望をある程度満たしてくれます。
 しかし、掲示板という公に開かれた場所での猥談では、本当の意味で僕を満たすことは出来ません。そこには「秘密☆」がないからです。聞かれたらいやーん、なカワユイ恥じらいがないからです!! ああっ、僕はやはり女子更衣室が大好きなんだ!! っていうか女子更衣室じゃなきゃ駄目なんだ!! それは、まさに(©古館アナ)、秘密の花園だァ!!
 俺が死んだら骨は女子更衣室の下に埋めてくれ!! ブルマーの芳しきかほりに包まれながら安らかに眠りたい!!

12月17日(金)

 「女子更衣室って、実際はそんないいもんでもないですよ」なんて女子からのメールor書き込みを期待してみたら、案の定一件も来ませんでした。うう…女子にリアクションしてもらえる日はいつ来るのだろう。

 実際の女子更衣室は他人の悪口がこれでもかと飛び交う陰湿な場所だってことくらい、僕も知ってますけどね。だけどそれはそれとして理解しながらも、僕は「女の子」という存在に対していつまでも綺麗な幻想(妄想?)を抱き続けていたいんですよ。醜い部分は見て見ぬフリしてたいんですよ。それは単純に僕のワガママなんすけど、ダメっすかね?
 ちなみに僕の理想の女性像はこの変態日記中の至る所に散見できますので、今さら説明するまでもないですね。該当者はぜひ名乗り出てみてください。僕はあなたのことを地の果てまで追っていく覚悟です! 激しく愛されるのが好きな方! いませんか!?(いません)

12月18日(土)

 未だにヤンマガの「頭文字D」と「湾岸ミッドナイト」を混同して読んでしまうほどクルマに興味のない僕が「グランツーリスモ2」に手を出したのは失敗だったようです。だってパーツの名前とかマニアック過ぎて何言ってんだか全然わかんねえんだもん。萎え萎え。
 僕ならまず真っ先に、リクライニングシートから改良しますね。
 だって僕にとって大事なのは挙動の安定性よりもカーセックスの安定性だもの!

12月19日(日)

 1万ヒットが近づく頃、僕はもう自分のサイトにしがみつきっぱなし。なんとかしてその歴史的瞬間を見届けようと必死になる僕の姿はまるで初子の出産に立ち合っている若旦那のようでした。思わず僕までラマーズ呼吸法に! ヒ、ヒッヒッフー!!

 …というわけで、当然1万ヒット踏んだのは僕です。女性ファンのかた、記念に僕にかまってください。頭をイイコイイコしてください。頭と名の付く所全部です(乳頭・亀頭その他)よろしく。野郎のおめでとうコールはうざいっぽいので割といらないです。おめでた関係はやっぱり女の子に限るよね!(いや、おめでたになられると困るけど)

12月23日(木)

 イブに備えてオナニーを控え精液を温存している彼女持ちの男性諸君にコンニチワ! そしてサヨウナラ!(もう来んな)
 どうも、来るべき裁きの日に備えて愛刀の手入れやら何やらで忙しい雪男です。明日の更新は新聞の三面記事でたっぷり行われることでしょうので乞うご期待。


 昨日は忘年会で飲みに。調子に乗ってはしゃぎ回ったおかげで一万円も散財してしまいました。
 忘年会なんてもんがなきゃ金貯まるのになーなどとぶつぶつ文句を言いつつ、毎年末誰よりも張り切って出かけて行く僕は正真正銘の小市民ですが、僕は自分のそんな小ささが結構好きです。別に小市民でいいじゃん。とか開き直ってたりしてます。開き直りすぎて酔った振りして女の子にセクハラしまくって素で嫌われるのもどうかと思いますがね。って昨日の僕のことなんですけどね。イタタタタ…(明日は首狩り…)

12月24日(金)

 イブにかこつけて彼氏に処女を捧げる決意で出かけようとしているそこの女の子、ちょっと待った〜〜!!(ちょっと待ったコールだ〜〜!!)
 自分を粗末にしてはいけない! 出かける前におじさんの話を聞いて行くんだ!


 聖なるイブの朝だというのに筋金入りのオッサン共と徹麻かましていた雪男です。しかも4千円負けたのに勝者のオッサンに「そんなはした金、チャラにしてやるよ。クリスマスプレゼント代わりだ」なんて優しさ見せられて嬉しいやら痛いやらで自殺寸前です。おはようございます。
 これから仮眠を取った後、夕暮れからいよいよ人誅の開始です。今宵は街に血飛沫の赤い雨が降ることでしょう。千人斬りを果たした後はちょっと遠いところに行くため更新出来なくなると思いますが、さようなら皆さん…(網走の夜は寒かろうなァ…)

12月25日(土)

クリスマス殲滅物語「戦場のメリークリスマス」



 僕が千人目に斬り捨てた男が連れていた彼女は、僕が高校時代密かに憧れていた山下さんだった。

「イヤー! 死ぬのはイヤー!!」

 山下さんは僕の振り上げた青龍刀の恐怖に我を失っている。僕は被っていたストッキングを脱いで、素顔をさらして山下さんの手を握った。山下さんの真っ白な可愛いコートは僕が斬った男の返り血で深紅に染まっていた。

「山下さん! 僕! 僕だよ! 覚えてる!? 高校で一緒だった、雪男だよ!」

「えっ…雪男君…なの?」
 山下さんは呆然と僕の顔を見つめている。そりゃそうだろう。目の前で自分の彼氏を斬った男が自分の知り合いだったのだから。
「なぜなの? あの優しかった雪男君が、なぜこんな惨たらしい事しなけりゃならないの?」と山下さんは僕を責めた。
「ねえ、今からでも遅くないわ。こんなこともうやめて。独りぼっちが淋しいなら、あたしが側に一緒に居てあげるから」と山下さんは言った。僕は彼女のまっすぐな目をまともに見つめることができなかった。
 パトカーのサイレンが街中に響き渡る。もうすぐここに山ほどの警官が殺到することだろう。僕にはもう一刻の猶予もなかった。
「雪男!なにをもたもたしているんだ!」
 遠くからサブマシンガンを持った男が何か叫んでいる。隊長だ。
「ここはもう5分ともたない! 早くその女を斬れ! 脱出の体勢を整えろ!」と隊長は叫んだ。
 僕は右手の青龍刀をわなわなと握りしめた。
 正体を知る者は全員抹殺。これが僕らの組織の鉄の掟だった。僕は山下さんを斬らねばならない。しかし…斬れるのか? この僕に?


 「雪男君、いつも独りでお弁当食べてるのね。よかったら、あたしと食べない?」
 「雪男君!また掃除当番サボったのね!」
 「雪男君はいつも悪ぶっているけどさ、あたしは知ってるよ。ほんとは誰よりも優しい心を持った人なんだってこと」


 次々にあの頃の記憶が蘇る。こんな時に。過酷な訓練でとっくの昔に捨て去ったはずの感情が、いま僕の胸をずきずきと痛めつけていた。


 土煙を上げてジープが走ってきて、それに隊長が飛び乗った。どうやら僕で最後らしい。
「雪男! 乗れ! 次の街に向かう!」
 ジープのアイドリングの轟音に負けじと仲間達が叫ぶ。しかし、僕はもうある決意を固めていた。
「ごめん…みんな。僕は行かない」と僕は言った。
「この街に、彼女と留まることにしたんだ」
「な…!!」仲間達がざわめく。
「貴様、自分の言っていることの意味がわかっているのか!?」
 血気盛んな隊員の一人が銃口をこちらに向けて言った。
「よせ」隊長がそれを制す。「あの瞳を見てみろ。もう何を言っても無駄な瞳だ」
 盗聴器から警察無線がひっきりなしに騒がしく流れ出る。この街はもうすぐ完全に包囲されるらしい。いよいよ時間はなくなった。
「ここに留まることがどういうことかは、わかっているんだな?」と隊長は言った。
「はい。犯した罪はきちんと償うつもりです。逃げ隠れはしません」と僕は答えた。
「そうか」と隊長は言った。僕らの間にもうそれ以上の言葉は必要なかった。
「よし、脱出だ! 次の街に向かうぞ!」隊長がそう号令し、ジープは走り去って行った。僕は遠ざかる車のバンパーに向かっていつまでも敬礼を続けていた。


「これで本当によかったの?」
 と山下さんは僕の顔を覗き込むように言った。あるいは僕が泣いているんじゃないかと思ったのかもしれない。
「ねえ、お願いがあるんだ」と僕は言った。
「もうすぐ警察がやってくる。どうせ逃げ道はないし、逃げるつもりもない。だけど…捕まる前に一つだけ、僕には一つだけやり残したことがあるんだ」
「なあに」と山下さんは言った。
「あの時計台の12時の鐘を、僕と一緒に聴いて欲しいんだ」と僕は言った。そう、僕が望んでいたのは、本当はたったそれだけのことだったのだ。
 山下さんはしばらく呆気にとられた後くすっと笑って、「いいわよ」と言った。そして僕らは時計台に向かった。

 少し風が強くなってきた。山下さんの血まみれのコートがせわしなくはためいている。
 時計台下のベンチに腰を掛け、僕は気になっていたことをそれとなく訊いてみた。
「ねえ、山下さん。僕が憎くはないの?」
 知らぬこととはいえ、僕は山下さんの彼氏を斬ったのだ。償って償いきれるものではない。
 でも山下さんは僕の頭を抱きかかえるようにして、そしてこう言った。「主の御心のもとに、あなたの罪を許します」

「だって今日は、クリスマスじゃない」

 パトカーのサイレンが僕たちの回りを取り囲んでも、僕は安らかに眠る赤子のように彼女の柔らかな胸の内にいつまでも埋もれていた。
 時計台の鐘の音が12時を告げ、僕は遠くで今なお闘っているであろう仲間達に、小さく敬礼を取った。





 独り身のみなさんどうもお疲れさまでした。
 僕らの一番長い夜はもうじき明けるようです。

12月27日(月)

 ブサイク女の生理のように正確だった僕の更新もさすがに遅れてます。2ヶ月ぶりの二日分連続更新です。ごめんなさい。
 連日の徹夜でなんか体調も変なんです。まあ忙しさで体調が崩れると日記も生理も遅れるということで(?)、見逃してやってください。

12月28日(火)

 旧友が知らないうちにできちゃった結婚してやがったことが発覚。そこで、昔つるんだメンツで久しぶりに集まり、殺しに行った。

「あのね、ある日会うなり彼女が泣いてるのよ」

 と彼は、これから自分が斬殺されるとは知らずにのうのうと話す。
「どうしたの? って訊いたら、『子供、できちゃったみたいなの』って言うでしょ。たまげたよ。何て言ってあげたらいいのか、これからどうしたらいいのかわかんなくってさ」
 僕は自分の中にふつふつと沸き起こる殺意を抑えつつ、彼の話の続きを待った。ああ、昔はモテない同士、固い友情で結ばれたオナニー談義友達だったのに。いったいどこでこんなに差がついてしまったのだろう。彼は続けた。
「でもね、俺がそんとき何よりも真っ先に感じたのは「これで毎日気兼ねなく中出しできるぞ」という開放感だったのね。人間、とっさの時にはナニを思いつくかわかんねえもんだよな、ほんとに」
 ガハハハハ、という彼の笑い声が止まないうちに僕らの震える拳が彼の顔面を一斉にとらえた。



 毎日気兼ねなく中出しかあ…
 プラス思考とはまさにこのこと。ビバ、できちゃった結婚(誰か僕としてください)

12月30日(木)

同棲日記 「A・I・E・KI(愛液)が止まらない!」第五話
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12月31日(金)

 セックスしながら年越す予定のバカップルの皆さんこんばんは(死ね)。2000年も独り寂しくバイト中に迎える予定の雪男です。


 サイトを開設して今日で四ヶ月。「まだ」と言うべきか「もう」と言うべきかは微妙なところですが、とりあえず今、僕のサイト運営方針には「転機」が訪れているようでして。
 その転機の時期がちょうど年越し、それもミレニアムの切り替わりというどでかいイベントと重なったのも何かの縁、というやつかと思われます。心機一転するにこれほどの好機はおそらくないでしょう(なにしろ千年に一度ですからね)

 というわけで、2000年、かまくらは変わります。イメージとしては女性客限定のコンドームショップです(来客全員エッチな女の子)
 具体的な抱負の表明は年明けてから行うとして、それでは皆さん、よいお年を〜(新春早々セックスすんなよ〜)

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