ユキ日記7月
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■1999/07/01 (木) 部長は大変(^_^;)
糸田部長が例のジャポニカ学習帳を持って、監督に直訴してました(・_・ )
「監督、チームワークに関してこれだけの不満の声が上がっています。
これは重大な問題なのではないでしょうか。糸田でした」
監督はたばこを一服ふかしたあとで、
「糸田君、チームワークというものは仲良しごっことは違いますよ」
と言いました。
「それぞれが求められた役割をきちんとこなしていれば
チームは自ずからまとまるものです。選手間の実際の仲など私には興味がありません」
「そ、そんな…それでは八重君あたりが納得しないのではないでしょうか。
糸田でした」
「納得できないのならそれでもかまいませんよ」と監督。「彼が何を考えていようと
私の求める仕事を果たしている限りはチームに残すし、
果たせないようならば外すのみです。話はそれだけですか? 私は仕事に戻りますが」
「か…監督! オレはどうすれば…! 糸田でした…!」
むー、部長の仕事ってのも大変なんだなぁ(^_^;)

ユキは授業中、手帳に写した正村くんの電話番号をずっとぼんやり眺めてました。
「また会おうよ」って言ってくれたのはすごく嬉しかったけど…
でも、女の子みればみんなに言ってるんじゃないかって、
マトモに真に受けてるのはあたしだけなんじゃないかっておそれが(+_+)
やっぱり電話できないよね(^_^;)
■1999/07/02 (金) 一番の女友達…(-。-;)
こないだのイベントで見た「コス」とやらがなんなのか、
やっとまさみちゃんが教えてくれたよ(^。^;)
なるほどー、コスプレというのはそんなに気持ち良いのかー。
まさみちゃんは去年マルチとかいうのを演ったとか言ってたけど(?_?;
ユキはまさみちゃん世界について知らないことが多すぎます(+_+)

おひるやすみ、やっと久保くんとちゃんとお話できたよ。
久保くんはちゃんとユキに頭を下げてくれた。えらいなー(*^^*)
「もともと、告白を人に任せようなんて考えてた俺が悪いんだ。
フラれて当然なのは自業自得だからいいけれど、俺のせいで
ユキちゃんのことも傷つけてしまった。本当にごめんな」
「ううん、気にしないで」とあたしは笑って言いました。
「あたしもりかっちのことを傷つけてたんだもん…人のことはとても言えないよ。
それに久保くんがあたしのこと頼ってくれたことは嬉しかったんだよ、
だから友達になれるならそれでいいやって。久保くんはそれじゃだめ?」
「もちろん、だめじゃないよ」と久保くん。「俺は…ユキちゃんのこと、
一番の女友達だと思ってる。それで…今まで通りにつきあってもらえるかい」
「うん」とあたし。無事に仲直りできました(^。^)

一番の女友達かぁ…
そのポジションは今でも久保くんのことをあきらめきれないあたしにとって、
ものすごくうれしくて、でも同時にものすごく悲しい場所のように感じます(; ;)
そっか、りかっちもずっと今のあたしと同じ気持ちでいたんだね(>_<。。。
■1999/07/04 (日) 圧勝♪圧勝♪
女バスの公式戦もいよいよ来週からなので、
男子の応援にはいけなかったのですが…(T_T)
夕方には「圧勝」の知らせが入ったので、みんなで喜んだよヽ(*^^*)ノ
70点のスコアのうちの42点が蒼木くんの点だって(#^.^#)
すごいなぁ、すっかり白中のヒーローになってしまったなぁ(−σ−)〜♪

でもとりあえず、蒼木は早く貸したワンピース本を返してくれ(^−^;)
■1999/07/05 (月) 呼び出し!(>_<)
なんと、ユキはなぜか烏山監督に職員室に呼び出されましたΣ( ̄□ ̄;;;)!!
な、なんだろ、ユキは何も悪いことはしてないのですが…(-o-;)

おそるおそる職員室に入ると、烏山監督が手招きしました(=_=;)
烏山監督はユキが近寄るなり「釜本さん、正村君と会ったそうですね」と言いました。
「え?正村?」
ユキは一瞬なんのことだか迷ったのですが、すぐに、
前のワンピイベントで会ったあの正村くんの顔を思い出しました。
「はい、会いましたけど…それが何か?」とあたし。
「彼が今日中に、連絡をくれと言っています」と監督。「電話番号は渡してあるから、と。
間違いはありませんか?」
「あ、はい、番号は確かにもらいましたけど…でもなんで監督が?」
「正村君ですか? 家が近所でしてね、懐かれてしまったんですよ。
彼がまだ小学生だった頃、私がよくバスケの相手をしてやってました。
いうならば一番弟子ですね」
「え、彼バスケやってるんですか?」
「おや、知りませんか? 花丸中の正村といったら、
去年はかなり話題になったんですが。一年で都選抜入りした天才プレイヤー、と騒がれて」
「ええ!?」
あたしは職員室に響き渡るくらい大声で叫んでしまいました(^.^;
正村くん、バスケやってたのかぁ。しかも都選抜…すごい(>_<)
■1999/07/06 (火) 告白♪♪
というわけで、お互いの練習が終わった夕方に
正村くんと駅前のマックで会うことに…
正村くんは約束の7時にちょっと遅れてきました(`θ´)
「ごめんごめん、先輩たちが居残り練習やるとか言い出してさ、
抜けてくるの大変だったんだ。おまたせ、ユキちゃん」だって(*‘_‘*)
まだ会って間もないのに、ユキちゃんというのはちと照れますな(^_^;)

「ユキちゃんが全然電話くれないからさ、
師匠に伝言託すしかなかったんだよ。ごめんね、突然」と正村くん。
「師匠?」
「ああ、君の中学の烏山先生のことだよ。俺のバスケの恩師だから、師匠」
なるほど、烏山監督の言っていた通りだ(^_^)
「で、伝言頼んでまでしてあたしを呼び出して…どういう用なの?」とユキが言うと、
正村くんは「用? 用なんかないよ。君にもう一度会いたかっただけだよ」って( ̄□ ̄;)
「あの日会ったときから、君のことが忘れられないんだよ。
もしよかったら、俺とつきあってくれないかな」

えーーーーーーーーーーっ!q(≧∇≦*)(*≧∇≦)p
■1999/07/07 (水) お友達から♪
あー、昨日はびっくりした(_´Д`)
いきなり「つきあってくれないかな」だもんね(≧∀≦)/
ユキはほんとにびっくりしちゃってしばらく言葉が出なかったよー。
それでなんとか、「あたし、まだ正村くんのこと、何も知らないし…
それにいろいろとまだ考えなきゃいけないことが残ってるし」
って言ったんです。考えなきゃいけないことというのはもちろん、
りかっちや久保くんとのことです(^_^;)
そしたら正村くんも、「俺もユキちゃんのこと、まだ何も知らない。
これから、もっと知りたいなって思ってるんだ」って(〃▽〃)
「今すぐ返事くれとはもちろん言わないよ。
とりあえず友達から始めてさ、お互いのこともっとよく知ってから、
あらためて返事をもらうってことで…だめかな?」
「う、うん…友達になるのは、もちろんかまわないよ」とあたしは答えました。
「よかった」と正村くんはほんとに嬉しそうに笑いました(*^_^*)

今度映画見に行こうね、と約束して、その日はおわかれしました。
友達から始めよう、か…
その先のカンケイに進むのかどうかはあたし次第なんだよね( ̄。 ̄;)
うーん、整理しなきゃいけないことが多すぎて、今はわかんないやー(´ー`;)y-~~

あーっ、今日は七夕だったのか(゜o゜
たんざく飾るの忘れてたー(T_T)
■1999/07/09 (金) 相変わらずの空気(^_^;)
また男バスが荒れてるー(T_T)
八重副部長の怒鳴り声はほんとに大きい…怖いよー(><)
なんか八重副部長がセンターに入るシステムを試そうとしたら、
副部長が猛反発したらしくて…
そしたら監督が何も言わずに副部長を外したシステムを指示したみたいで、
もうつかみあい寸前(ノヘ;) えーん怖いよー(T〜T)
監督はぜんぜん関係ない、という顔で黙々と指示を続けてます。
「黒竹君と蒼木君、二人が外から遠距離砲をガンガン撃ってください。
当然何本かは外れるでしょうが、そこは久保君、
君のリバウンド力を信頼した上での作戦です。任せましたよ。
内からの攻撃が封じられている状況でスイッチすれば、効果は絶大でしょう。
この布陣は白泉中学の勝利の切り札、『シューティングスター』と名付けます」
「おおーー!!」とどよめく男バス一同。でもこの布陣から漏れている八重副部長は
もうキレちゃう寸前って顔してる(;ロ;)
うーん、こんな状態で今後うまくいくのかなー?(?_?;

チームがどんな状態だろうと、蒼木くんは全然どうでもいいみたい(^_^;)
練習が終わったらすぐに女バスのほうに走ってきて、あたしに向かって
「おい釜本、例の本の続き持ってきたか?」と叫ぶんです(×.×)
ばかやろーーー、声がでかいんだよーーーーー!!)`ε´(
■1999/07/10 (土) 必勝!(●^o^●)
正村くんに電話したよ(*^_^*)
お互い試合の後の月曜日は練習休みだから、あさって映画に行こうって。
むー、明日はどっちのチームも勝てるといいな!(@^0^@)

いよいよ明日は女バスも試合なのです。
三年生の先輩が何人か怪我してるから…ひょっとしてひょっとしたら
ユキの出番もあっちゃったりするかもしれないのです(゜O゜;
えーん、あたし本番弱いんだよ〜(T。T)
■1999/07/11 (日) 惜敗…(T。T)
えーん、やっぱり今年も一回戦負けだ(T_T)
かなり惜しかったんだけどね…やっぱり怪我での人材不足が痛かったよ。
ユキは10分くらい出ました(^_^;)
レイアップシュート一回だけ決めてきたよ(*^^*)
りかっちがうまくボール回してサポートしてくれたから、
少なくとも足は引っ張ってないと思うけど…
でもユキにもっと力があれば接戦を制せたかもしれない、と思うと
とっても悲しいです(T_T)
3年生が引退したらあたしも最高学年になるんだ、もっとしっかりしよっと(^。^)丿

男バスはまたまた快勝したそうですヽ(*^^*)ノ
ほんとに強いなぁ、今年こそ全中も夢じゃないかもね!
正村くんにも電話して聞いてみたら「楽勝だったよ」だって(^v^)
このままいくと正村くんのチームともぶつかるかもね(^_^;)
■1999/07/12 (月) 映画♪
試合は負けちゃったけど、気を取り直して正村くんとデートに出かけたよ(●^o^●)
そういえば、ユキは男の子と一対一でちゃんとデートするのは
これがはじめてかもしれません(≧▽≦)
あー、そう考えるとキンチョーしてしまう(^_^;)
まあそんな難しく考えないで、たのしくやれるといいな!(@^0^@)

正村くんはNBAのレイカーズのTシャツをかっこよく着こなしてました(^v^)
さわやかスポーツマンーって感じです(≧∀≦)/
「じゃ、いこうか」と言って歩き出しました。
そういえば何を見るんだか聞いてなかったな…と思いながら歩いて着いたのは、
「劇場版カードキャプターさくら
封印されたカード」


(_´Д`)えーー
■1999/07/13 (火) 正村くんって…(*^_^*;)
映画館を出ると、正村くんは興奮ぎみに喋ってました。
「やっぱさーさくらは萌え萌えだよね。
俺的には永遠のアイドルっつーかさ、小狼程度の小物と
あんまラブラブにしないで欲しいと思ってるんだけど…
ユキちゃんはどう思う?」
「え、うん…別にどっちでも…」

はー、人生初のデートはカードキャプターさくらかー…(´ー`)y-~~
べつにさくらちゃんは可愛いしアニメもたまに見てるけどさ、
やっぱりデートというからにはもうちょっとこうロマンティックなのが
観たかったというか…(T.T)
でもまあ、正村くんが本当に楽しそうだからいいか(*^_^*)
「あー面白かった…あそうだ、
ユキちゃんさえよければ、もう一本スレイヤーズでも観る?

観ねえよ!!(●`ε´●)
■1999/07/15 (木) さくらちゃんの本♪
そういえば、カードキャプターさくらはユキのお兄ちゃんも
いっしょうけんめいビデオに撮ったりして見てるみたい(^_^;)
部屋にコミックスがぜんぶそろってるばかりか
なぜかさくらちゃんがおっぱいを出している表紙の本とか
本棚にびっしり(-。-;)
正村くんも「永遠のアイドル」なんて言い方してたし…
やっぱり男の人はさくらちゃんみたいなかわいー女の子がすきなのかなー(>。<)

期末テストが帰ってきて、ユキは赤点ぎりぎりのあぶない点でした(+_+)
うーん、まあ勉強してないわりにはよくできたほうかな(^.^;
■1999/07/16 (金) 久保くんの新しい恋♪
りかっちにフラれてから、久保くんは少し変わったみたい。
自分からクラスの女の子に話しかけるようになった(*^_^*)
まだしゃべりかたはぎこちないけどね(^.^;
でも今まで避けられてたクラスの女の子たちは久保くんにかまってもらえて、
大喜び。モテモテで、ユキが話しかける隙がありません(T_T)
でもこれが、クラスのみんなに慕われるのが
本来あるべき久保くんの姿なんだよね…ユキはかまってもらえなくなって
少し淋しいけど、でもよかったなって思うふくざつな気持ちです(^_^;)
お昼休みに少しだけ話したら、
「俺、最近さ…隣の席のさやかちゃんがちょっと気になるんだ」だって〈*・。・*)
「これからどう気持ちが動いていくかまだ全然わかんないけどさ、
でも今度は自分の口でちゃんと言うよ、好きだって。
でないと、ユキちゃんに会わせる顔ないもんな」
「ううん、あたしのことなんか気にしなくていいよ」とユキは笑って言えました。
うん、ユキはちゃんと久保くんのことをあきらめられたみたいだよ(^_^)

自分の口で、か…
これからまたユキに好きな人ができたとき、果たしてユキは自分の口で、
ちゃんと言えるのでしょうか? 「すきです」って(ノヘ;)
■1999/07/18 (日) 蒼木またも爆発!d(o^v^o)b
女子は一回戦で負けてしまったので(;_;) 、今週からは男子の応援です!(*^_^*)
今日の相手は強豪・花音中学だったんだけど…結果は楽勝!(@^0^@)
要所要所で切り出した例の作戦「シューティングスター」がすごい効果抜群!
蒼木くんが右の外に、黒竹先輩が左の外に開いてマーカーを引きつけてることで
中がほとんど3on3状態のガラガラになるのがこの作戦のだいたんなところなのですが、
もともとチームワークより個人技が売りのうちのチームには合ってるみたい(^_^;)
外にいる蒼木くんにつくディフェンスが一枚に限定されるのもこの作戦のいいところ。
ユキはずっと見ていてわかりました、蒼木くんはフェイクを入れてから
シュートに入るまでの動きがいじょうに早いんです(^。^;)
だからあいてのディフェンスがつられている間にノーチェックのじょうたいで
シュートが撃てるんですね。ぶきみなくらい点を取る蒼木くんの秘密が
すこしわかったような気がします(*^^*)
けっきょく蒼木くんは今日も37点取ってチームは83点の快勝!
すごいすごい、つぎ勝ったら決勝リーグ進出だよ!(@^0^@)
■1999/07/19 (月) なつやすみ♪
今日は終業式、いよいよあしたから夏休みだー!!(@^0^@)
部活に遊びにはげみまくるぞー!!
宿題? そんなの知りませーんヽ( ´ー`)ノ

ホームルームも終わって部活にいこうとしたら、まさみちゃんに呼び止められました。
家の電話番号教えろって…(@_@;)
何に使うの、と聞いたら「休み中に呼び出すために決まってるでしょ」とのこと。
「あんた仮にもやおいの道に足を踏み入れておいて
夏コミ行かないなんてこのあたしが許さないから

や、やおいだか野菜だか知りませんが
ユキはおどかされるほど足を踏み入れた覚えがないんですが(;´Д`)
夏こみ…? なんだろう夏こみって(?_?;
■1999/07/20 (火) 公園を散歩♪
正村くんが新木場駅前までわざわざ来てくれたよ♪
天気も良かったので、隣の駅の葛西臨海公園までいきました。
日差しは強かったけど海風が吹いてたし、
施設内に入らなくても外の公園にいるだけで充分です(^v^)
ユキは正村くんに日曜の試合結果を聞きました。
「ああ、ちょっと危なかったけど勝ったよ。あとひとつ勝てば
決勝リーグでユキちゃんのとことやれるね」
むむむ、そうか、いよいよ直接対決が近いのか(-。-;)
「白中の試合は午前だろ? うちは午後だから、午前中は偵察がてら見に行くんだ。
ユキちゃんもスタンドに来るんだろ? よかったら一緒に観ようよ」
「ええっ、でも…女バスの友達とかいるし…」
「別に全然かまわないよ」と正村くん。「うちの先輩連中と観るよりは、
ユキちゃんたち女の子と一緒に観るほうが面白いよ。ね、頼むよ」
「う、うん…ならいいけど…」
優柔不断なあたしは流されるののオッケーしてしまった(^。^;)
わーん、正村くんのことりかっちになんて言ったらいいんだー(>_<)
■1999/07/22 (木) 持つべきものは親友!(#^.^#)
今度の試合に正村くんが来ることを、りかっちに伝えなければいけないのですが…
なんて説明したらいいのでしょう(^_^;)
友達…うん、今のユキにとっては、友達であることはまちがいないと思います。
でも、ユキは正村くんのことがけっこう好きです。
へんな人だけど(^。^;) 、面白いしかっこいいし、少なくとも嫌いではないです。
これから先、ユキと正村くんのかんけいがどうなるのかは、
ユキ自身にもわからないというのが本音なんです。
だから、りかっちにはそのことを嘘偽りなく正直にうち明けました。
りかっちはいがいにも軽く笑って
「いいんじゃない? 応援するよ」と言ってくれました(゜.゜;
「ユキは勘違いしてるのかもしれないけど」
とりかっちは言いました。「あたしに気なんか使わなくていいんだよ。
ユキに好きな男ができたっていうなら、あたしはいつでも全力で応援するよ。
それが、親友であるあたしにできる精一杯のことだもん。
ユキのことが好きだから、ユキには幸せになってほしいの。
それであたしは幸せだよ。ほんとだよ、応援する」
あたしはまた泣きそうになって、すんでのところでこらえて
「ありがとう、りかっち」って抱きつきました(>_<。。。

うーん、あたしはいい友達を持ったなぁ!(#^.^#)
■1999/07/23 (金) がんばれ三年生♪
どうやら、女バスの新キャプテン候補はりかっちのよう(゜O゜;
まあいまの2年の中じゃいちばん上手いし後輩の面倒見もいいし、
確かに適任かもしれない(*^_^*)
うー、ユキもりかっちの足を引っ張らないようにがんばらなきゃ!\(^O^)/

日が暮れるのがおそいので、ついつい部室で8時近くまで話し込んでしまって、
それからユキは忘れ物のタオルを取りに体育館にいったのですが…
体育館はまだ電気がついてました(゜.゜;
中を覗くと、糸田部長と、八重副部長と、黒竹先輩の3人が居残り特訓中(@^0^@)
男バスの先輩達はやっぱりかっこいいなあ! ユキは惚れ直しましたd(o^v^o)b
■1999/07/25 (日) 決勝リーグ進出♪
白泉中学vs樹根中学のカードは事実上新木場地区の
都立最強校決定戦ということもあって、体育館の二階席はいつもにも増して
応援団がいっぱい! けっこうバスケ部以外の生徒も来てるみたい(●^o^●)
ふとうちの応援席に垂れ下がってる応援幕を見てみたら、
「蒼い流星 蒼木」なんて文字がΣ( ̄□ ̄;;;)!!
あ、蒼い流星なんてニックネームいつからついたんだいつから(^_^;)

女バスの仲間と固まって試合開始を待ってたら、約束通り
正村くんが隣の席にやって来ました(^_^;)
しかし…花丸中学のジャージを着て白泉中学の応援席に来るとは、大胆だなぁ(;^_^A

試合はかなりの接戦でした。逆転、同点、逆転の繰り返しで観ていて疲れる…(-.-;)y-~~~
正村くんは試合中ずっと蒼木くんのことをべた褒めしてました(#^.^#)
「いいなぁ、ああいう外から決めまくってくれるシューター一人うちも欲しいなぁ。
あの2番といっぺんプレイしてみたいもんだね。まあ今のところ
ぶっちぎりで奴が大会得点王みたいだし、そのうち都選抜で会えるだろうけどな」
「そういえば、糸田部長とは都選抜で
会ったことがあるんだよね? 正村くん」とユキは聞きました。そしたら正村くんは
「うん、同じポジション同士だからね、練習の合間によく話したよ。
確かにあの人も相当上手いね。でも、今は俺のほうが上かな」だって(+_+)
自信家だな〜。

試合の流れを決めたのは結局、その糸田部長でしたヽ(*^^*)ノ
終盤の怒濤のゴールラッシュでなんとか辛勝!ついに決勝リーグ進出だー(@^0^@)
さて、午後は偉そうなことをいいやがった正村の試合を観てやるかщ( ̄∀ ̄)ш
■1999/07/26 (月) 正村くん大活躍!ヽ(*^^*)ノ
す、すごい!Σ( ̄□ ̄;;;)!!正村くんめちゃくちゃうまいよ!
ボールをもらったと思ったらもうゴール下!ドリブル早すぎ(^−^;)
パスも的確だし自分でシュートも撃てるしで、結局試合は正村くんの一人舞台(*^_^*)
むむー、でもこれで正村くんのとことも決勝リーグでうちと当たるのか…
どっちも応援したくてユキは困ってしまいます(>_<)
でも決勝リーグは四校の総当たり戦で二校が全中に進めるから、うまくいけば
二校とも仲良く全中にいけるかもしれないもんね!応援がんばろっと(^o^)/

客席がみんな帰り始める中で、試合おわったばかりの正村くんが下から
ユキに向かって大声を(゜o゜
「ユキちゃーん! 俺のかっこいいとこ、見ててくれたー?」だって(゜o゜;
ばかーばかー、こんな人がいっぱいいるところでー(>へ<)
そんな風にユキが真っ赤になってうつむいてる間に、
正村のやろーはすぐに烏山監督のところに走り去ってしまってました(`ヘ´;)
ほんとにもう、子供みたいな人だなあ(^。^;)
■1999/07/27 (火) けんかはだめですー(T_T)
そうそう、烏山監督に会いに白泉中の観戦席まで行った正村くんが、
糸田部長に挨拶したあといきなり蒼木くんに話しかけだしてびっくり(゜o゜
「あんたが、蒼木か?」なんて挑発するような声で(;O;)
「だったら、なんだ」と蒼木くんもけんか腰(+_+)
「ユキちゃんがよくお前の話をするよ…お前が今、白中のエースだってな。
なるほど、見せてもらったよ。確かになかなかのシューターだ…
でも、残念ながらそれだけだな。お前のバスケは穴だらけだよ」
「なんだと?」と蒼木くん。ひー、けんかはだめですー(T_T)
と、そこですかさず口を挟んだのは黒竹先輩でした(^・^)
「敵チームのスタンドに一人乗り込んできた度胸は認めるが」と黒竹先輩。
「だがエースを悪く言われて黙ってられるほど、
うちのチームも大人しくはないんでね…悪いが、この辺で引き取ってくれないか」
正村くんは黒竹先輩としばらく睨み合った後、無言で白中のスタンドを去りました(^.^;
「監督、あいつは何者なんです?
監督とも親しげに話していたようですが」としばらくして黒竹先輩が聞きました。
烏山監督は答えました。
「彼は…私が最初にバスケを教えたいわば一番弟子ですが、
私はかつて彼を教えていて何度もその秘められた才能に驚かされました…
彼率いるチームを倒すのは、容易ではありませんよ。心してかかってください」
白中の一同はみんな去っていく正村くんの背中をみつめていました…(^_^;)
■1999/07/28 (水) 恐怖の電話(;´Д`)
まさみちゃんから電話がかかってきました(^.^ ;

まさみちゃん「ユキちゃん今度の夏コミだけど、もちろん予定空いてるよね?」
ユキ「あ、う、うん…たぶん(゜.゜;
まさみちゃん「でさあ、逝くからにはやっぱコスりたいじゃん?
あたしは今回は無難に佐為でいこうと思ってるんだけど
ユキちゃんはどうするの?」
ユキ「ど、どうするって言われても…(@_@;) 」
まさみちゃん「まあとりあえず明日CANDY ONEまで下調べ逝くから、
ユキちゃんも4時に中野駅前ね、忘れないで来てよ、じゃね」
ユキ「よ、四時って、あたしまだ部活…あの、そのちょっ…」
電話はそこでガシャンと切れてしまいました(;´Д`)
■1999/07/29 (木) まさみちゃんにどなられた(×_×;)
というわけでユキは約束の時間にちょっと遅刻して(^o^;
「CANDY ONE」に駆けつけたのですが…そこでは
ユキの想像を遙かに上回るおかしな世界が…(;ロ;)
少女漫画にしかないようなふりふりのドレスとか、
胸元の開いたえっちな制服とか(+_+) 、
さくらちゃんの持ってる魔法の杖とか…
い、いったい何に使うの!?そんなもの!!

「ふーん、けっこう新作出てるね」とまさみちゃんは
妙に常連っぽいことつぶやいてるし(~_~;)
「烏帽子が安く売ってれば買って済ませちゃおうと思ったけど…
まああれくらいは自作でいいか。問題は羽織りものの質感なんだよなー」
まさみちゃんがぶつぶつとつぶやいてます。えーん帰りたいよー(T_T)
「どうユキちゃん、なんかピンと来たのある?」
と言われたのですが、そう言われても…ユキは制服もドレスも似合わないし(T.T)
着飾っても楽しいとは思えません。ということをまさみちゃんに言ったら、
「ああん? てめえコスプレってのは似合う似合わないじゃねえんだよ!
合わせるのは外見じゃねえ! 魂の波長なんだよ!

と一喝されてしまいました(×_×;)
た、魂の波長…ねえ…(=_=;)
■1999/07/30 (金) 決勝前夜!(〃^0^〃)/
結局、ユキの衣装は宿題ということになりました(^-^;
まさみちゃんいわく、「来週までに必ず、
ユキちゃんの魂が求めるコスを見つけてくるのよ!
ちゃんと決めてこなかったらただじゃおかないからね!」とのこと(;´д`)
な、なんで脅迫されなきゃいけないんだろう…(;^_^A

さて、男バスはいよいよ最後の調整です!(*^^*)
決勝リーグは4校の総当たりで上位2校が勝ち抜けというシステムで、
今年は都立がわが白泉中学と正村くんのところの花丸中学の二校、
私立が麗人学園とビブロス学院の二校残る決勝リーグとなりました。
麗人はともかく、ビブ学は去年全国三位の超強豪…(=_=;)
ここはまあ別格として、あと一校の枠を残り三校のどこが取るかの勝負です。
明日はいきなりビブ学というのがちょっとつらいけど、
でも勝てない相手じゃないはず! みんながんばれー!(^O^)/
■1999/07/31 (土) 完敗(T〜T)
ま・け・たーーー!!(>_<。。。
くやしいけど、完敗だ…だってずるいよー、
あいつら全員身長180越えてるんだもん(T_T)
久保くんのリバウンドは決して負けてなかったし、蒼木くんも相変わらず
何で決められるのか不思議な3P(^_^;で38点取ったけど、でもそこまで…
攻撃力はともかくディフェンス力が違いすぎて、まったく止められなかった(>_<)
終わってみれば91-64…これはもう完敗というしかないです(T▽T)
あーん、くやしいよー!(>。<)
でもこれで終わったわけじゃない、あと2戦勝ってぜったい全国行くぞ!\(^O^)/

試合後正村くんに電話したら、花丸中は快勝だってヽ(^0^)
むー、いきなり差をつけられてしまった(-。-;)
かんそうはここからおねがいします!