美少女わんさか☆日記  Tonight will be MoeMoe-Summernight,too.

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7月1日(日)

 しかしもうほんと暑いです。クーラーガンガンに効かせないとオナニーする気も起きません。文明の進歩は人類の生殖力すらも脆弱にさせたのか、とかなりどうでもいい側面から現代を憂いている雪男です。こんばんわ。今日から「今夜も熱帯夜」がまた復活いたしました。寝苦しい夜の不快指数を上げるサイトとしてまた頑張りたいと思うのでよろしくお願いします。

7月2日(月)

 このサイトを見ていて懐かしくなったのでちょっと書いてみる。

 女性器の陰毛を描いてはいけなかった時代のエロマンガに出てくるマンコはみんなツルツルだったもんで、それをコッソリ読んでいた当時中学生の僕は「マンコ=ツルツル」という誤った認識をしていた。だから裏ビデオで初めて本物マンコを見た時の衝撃は忘れられない。それは本当に、コペルニクス的転換とはまさにこういうことをいうのだろう、というくらい強い衝撃だった。それで混乱してしまった僕の精神のホメオスタシス機能が取った行為は、現実を信じないということだった。こんなボーボーのマンコが本物のマンコなはずがない。この映像は僕を陥れるための政府の陰謀で(陰毛だけにネ!)、道端を歩く本物の女の子の本物のマンコはみんなツルツルなんだ。そうに決まってる。そう考えてやりすごすことにしたのだ。そして僕の性知識の成長は一時的にそこで止まり、そのせいで僕はツルツルマンコ大好きな筋金入りのロリコンになった。
 あれから何年も経ってようやく現実を冷静に受け止められるようになった今でも、ツルツルのマンコに対する憧憬は忘れてはいない。ツルツルマンコマンセー。

7月3日(火)

 このサイトに来てる人がみんなちょびっツ2巻限定版ストラップを予約していることは解析でわかっているのですが、僕は携帯にストラップなんか付けない主義なのでもらってもあんまり嬉しくないです。どうせ部屋に転がしたままどこかになくしてしまうことになるのが今から見え見え。そこまでわかっていても結局買ってしまうんだろうな…はぁ。萌えの呪縛って恐ろしい。
 で、かつてちょびっツ好きが高じるあまりついアニメイトにまで逝ってしまった僕としては、やはりストラップなんぞよりちぃの耳が早く欲しいのです。どうですか!そこの女子! カワイイでしょ? つけてみたくなったでしょ!? 僕が買ってあげるから装着して一緒に東京キャラクターショーに逝こうよ!! 幕張メッセで僕と握手!!

7月4日(水)

 昨日のちぃ耳を見ていて思い出したのですが、やはり僕はカチューシャを付けた女の子って好みっぽいです。かなり好き、というかほとんどマニアです。バレッタやヘアピンやボンボンで髪をくくるのも良いですね。とにかく僕はちょっとした髪飾りのアクセントに弱いです。すぐ目が行ってしまいます。日頃ここを愛読している女子中高生の中でなんとか僕に一目見てもらいたいなんて考えてるかたがもしいましたら、髪型に一工夫加えてみると良いかと思われます。今だと辻ちゃん加護ちゃん辺りのヘアスタイルを狙うと僕が飛びかかってくる可能性が大です。
 女の子の髪飾りが好きで好きで仕方ない僕は、そのうち五条大橋で刀狩りする弁慶よろしく渋谷スクランブル交差点の真ん中で道行く女子中高生の髪から無理やり飾りを引っこ抜きまくることになるのでしょう。その時は新聞の三面記事で皆さんに会えるかもしれませんね。

7月6日(金)

 祝・ちょびっツ2巻限定版発売!!
 品薄だとか事前に噂されてたわりには結構山積みでしたね。1,200円出して買いましたよ! 二冊目!! ついにやっちゃった!! これで僕も正真正銘オタの仲魔入りってわけですね!! 嬉しいなぁ!!(出来の悪いキーホルダー半泣きで握りしめながら)
 というわけで、家には現在二冊のちょびっツ2巻があります。二冊も持っていてもしょうがないのでこれはいずれウチのサイト絡みの景品にでもしようかと企んでいるのですが。ウチまで取りに来てくれる人がいればすぐ渡せるんだけどなぁ…(女子読者に流し目を使いつつ)

7月7日(土)

 七夕にかこつけて彼氏に浴衣の紐を解かれる決意で出かけようとしているそこの女の子、ちょっと待った〜〜!!(ちょっと待ったコールだ〜〜!!)
 自分を粗末にしてはいけない! 出かける前におじさんの話を聞いていくんだ!

 幼女に「ユキオくんのおヨメさんにしてもらえますように」と短冊に書いてもらえたら氏んでもいい、そんな永遠のデイドリーマーこと雪男です。こんばんは。今日は七夕です。乙女たちが密かな恋心を短冊にしたためる日ですね。僕の趣味はもちろん女の子の短冊をコッソリ覗き見ることです。ここいら近辺の七夕祭りでは名うての短冊ハンターとしてブラックリストに載ってたり載ってなかったり(どっちだ)

7月9日(月)

 エロビデオレビューというからにはエロビデオをメモ取りながら観るのが仕事なのだけど、どうしても観ているうちにだんだんムラムラしてくるわけだこれが。本能的にチンポに手をやりたくなるわけだが、僕には仕事中はオナニーしないという心からどうでもいいプロフェッショナルとしてのポリシーがあるので、そこはぐっと我慢する。別にオナニーして怒られるとかそういうことはまったくないのだが、男の生理としてビデオの途中で発射してスキリーしてしまうとその後の展開を追おうという意欲がなくなってしまうのだ。僕は観ていた時のテンションがそのまま後でまとめる文章のテンションに表れやすいタイプなので、これは馬鹿馬鹿しいけどわりと大事な問題である。仕事中はオナニーしない。
 なので、無事2,3本のビデオを観終えた後であらためて自分へのご褒美としてその日観たビデオの中で一番良かったシーンを巻き戻してオナニーするわけなのだが、よく考えるとこのプライヴェートな時間で手に取ったビデオこそが他の何よりもおすすめすべきビデオであるような気がする。「歯医者さんが使っている歯ブラシです」というCMの売り文句があったけど、あれに近い感覚で「レビュアーさんが実際ヌイているビデオです」という触れ込みで売りだすのはどうか。けっこう宣伝効果があるような気もするのだが。

7月11日(水)

 「ねえさんたちに100の質問」が流行っているようなので、パクリ企画として「ねえさんたちに100の要求」というのを考えてみました。



・その1 乳首舐めさせてください
・その2 マンコ舐めさせてください
・その3 チンコ舐めてください
・その4 「入れて…」と言ってください
・その5 チンコ入れさせてください
・その6 激しく喘いでください
・その7 上に乗ってください
・その8 バックでつつかれてください
・その9 「中に出して」と叫んでください
・その10 中に出させてください(面倒臭くなったので以下省略)

7月12日(木)

 昨日のに引き続き「幼女たちに100の質問(セクハラ)」というのを考えてみました。



・その1 生理はもう来た?
・その2 ブラジャーはもうしてる?
・その3 ぱんつの色は何色?
・その4 お風呂はまだパパと一緒に入ってる?
・その5 パパのチンチン見たらどうだった?
・その6 パパ以外の男の人のチンチン見てみたい?
・その7 ちょっと触ってみてくれる?
・その8 激しくしごいてみてくれる?
・その9 「いっぱい出して」って言ってみてくれる?
・その10 出したの不思議そうに舐めとってみてくれる?(以下省略)

7月14日(土)

 外はクソ暑いらしいですが、僕は引きこもりなので関係ありません。昼はクーラーフル稼働でむしろ寒さに震えながらネットしてます…なんてことをうかつに喋るとまた「ふざけるな!」とか「金返せ!」とか「お前は人間と黒妖精のハーフだ!」とか誹謗中傷メールがわんさか届くので、そんなことは言いませんよ。冗談冗談。いやー、それにしても熱い熱い(フル稼働のパソコンのCPUが)

7月15日(日)

 ちょびっツ2巻記念原画展を鑑賞しに高田馬場はまんがの森まで逝ってきたのですが。どこが原画展やねんこのボケ!! レジ付近に地味にちょこちょこっと飾ってるだけやないかい!
 いやほんと、広告チラシの展示と紛れて区別がつかないくらい適当な扱いだったんですよ。許せます? 僕らのちょびっツをですよ!? しかもほとんど全部前回3月のアニメイト展と同じ原画の使い回しだし! すでに一回観たっつの! そりゃまあもう一回観れて嬉しかったといえば嬉しかったけども! わざわざ高田馬場くんだりまでやってきた手間と電車賃を考えると「ふざけるな!」としか言いようのないナメた原画展でした。もう来ねえよ! ゴルァ!

 しかし原画展の内容はアレでしたが、まんがの森って店の漫画にビニール被せてないんですね。初めて知りました。金返せとばかりに立ち読みしまくってやったので、元は取ったと言えなくもないかもしれません。また来ることにします。今度はコスプレお姉さんが来ている日を狙って。

7月16日(月)

 昨日はプールに行ったのですが泳がずにひたすら幼女の水着姿をウォッチしてました。ハァハァハァハァ。
 なぜ、幼女は海やプールに来ると誰でも必ずはしゃぐのか? その理由は彼女たちにとって水の中という世界は不思議の国のように感じられるからに他ならない、と僕は思います。自分の身体が潜ること、浮かぶこと、全てが新鮮な体験です。そりゃはしゃがないほうがおかしいでしょう。知らなかった世界を知る喜びに触れ、はしゃぐ彼女たちの笑顔に僕は自分がずっと昔になくしてしまった何かを思いだしてそっと微笑みかけるのです。君たち、新しい世界はそんなに楽しいかい? と。大人の階段を登っていくのはそんなに気持ちいいことなのかい? ぼ、ボクがもっと素晴らしく気持ちいい世界があることを教えてあげようか(←そしてワゴン車へ拉致)

7月17日(火)

 椎名林檎がついに出産したそうで。おめでとうございます。出産前あんだけガッポリ稼いだんだから育児費の心配なんか毛ほどもいりませんわな。しかし子供がうらやましいですねー。あんな豊満なおっぱいに吸い付けるなんて。

 林檎出産から話はほんの少しだけ逸れますが、みんな大好きエロビデオには妊婦モノというおぞましいジャンルがあります(話逸れすぎです)
 うちのビデオ屋には一本だけそのテのが置いてあるんですけど、これがもうほんっとに気分悪くなる代物なんですよ。お腹プクー膨れたおばはんのセクースですよ? ちょっと五分くらい観ただけでもうメシ喰えなくなるかと思いました。これで興奮できる人がいるのだから、性嗜好の世界とは本当に奥が深いです。
 エロビデオ業界で異端とされる性嗜好は今言った妊婦に加え、幼児、老人、屍、動物、糞尿。だいたいこの辺を扱ったエロビデオは超ドマイナーで、普通の人がお目にかかることはまず間違いなくありません。幼児ビデオに至っては今は犯罪扱いです。裏ルート以外で手に入れることはもはや不可能。ロリコンは氏ねと言われているも同然ですよ。嫌な世の中ですね。
 これらの性癖と本来は同じくらい異端でありながらエロビデオでは比較的ポピュラーで人気が高いのはSM、レズ、盗撮、痴漢、フェチといったところでしょうか。この辺はわりと普通に数が揃ってますね。日頃ここを愛読している女子中高生の皆さんは、盗撮や痴漢ビデオなんてものまでが大人気であることを知っていましたか? 知らなかったのなら今ここで大いに幻滅してください。男ってのは基本的に覗きや痴漢をしたい生き物なんですよ。貴女が憧れる眼鏡が知的なあのセンパイも、心の中では女子更衣室覗きたい覗きたいなんて考えてるんです。それを認めようと認めまいと貴女の勝手ですが。

 誰の心にも少なからず「闇」の部分がある。エロビデオがそれを映し出す鏡だとするのなら、こんな面白いものがこの世に他にありましょうか。だから今日も僕は異端ビデオを探し出しては再生し、目前の凄まじい映像に悲鳴をあげながら床をのたうち回るのです。妊婦ビデオ死ぬ、マジで死ぬ。だったら観るなよとか言うのは禁止の方向で。

7月19日(木)

 あ゛ー、また中高生どもが夏休みで昼間っから暴れ回る嫌な季節が…
 江ノ島なんて特殊極まりない観光地に住んでるとどうしてもね、中高生には良い印象なくなってくね。あいつら全員包茎のくせして夜中までギャーギャーうるせーのなんの。片っ端からチンコちょんぎって去勢したくなるね。

 中高生の話をすれば、僕には「詰襟ガクラン萌えー」とか抜かすショタコン女の気持ちがどうしてもわからない。僕にとってガクランは自分が学校という牢に収監されている証、囚人服に過ぎなかったからだ。単純に見ても窮屈だし格好悪い服だと思う。こんなもん一日でも早く脱ぎ捨てたいと思いながら毎日通っていた。幸いにして高校は制服が事実上自由の学校だったので、ガクランなんてもんは入学式と卒業式以外ほとんど着た記憶がない。今でもガクラン来て歩いている中高生どもとすれ違うと、かつて自分が収監されていた頃の悪夢を思い出して気分が悪くなる。あんなもんとっとと廃止になってしまえばいいと本気で思っている。

 ただし、ガクランさえ着ればショタコン女さんに気に入ってもらえるというなら話はまた別である。それはまるで女の子が憧れのセンパイの気を少しでも引けるならと、着つけが面倒な浴衣に身を包んで縁日デートに向かうように。僕はいつでもガクランに袖を通し、「はじめまして、雪男です。高校生です! 今部活帰りです」と大嘘ぶっこいてメル友に逢おう。モテのためなら信念曲げる、黒いカラスも白と言う。これが僕の生き方なのだ。放っておいて欲しい。

7月20日(金)

 いきなりコード進行の話をするけれど、

C→G→Am→Em→F→C→F→G7→C

 という転回コード進行がある。これはぱっと見ただけでもわかる人にはわかる、「カノン・コード」だ。「パッヘルベルのカノン」という曲を聴いたことがない人はまずいないだろう、日本人には「遠い日の歌」という合唱曲で馴染み深いはずだ。実は300年前この「パッヘルベルのカノン」が誕生した瞬間に、コードによる調和理論としての音楽は完成されてしまったのである。
 パッヘルベルのカノンが残した「カノン・コード」こそは現代音楽の発展をもっとも苦しめる最強最悪の呪縛である。乱暴に言ってしまえば、ブルースに始まるジャズやロックンロールというジャンルはこの「カノン・コード」が象徴するクラシックの調和理論の呪縛からなんとか逃げたい、反抗したいという人間達の手によって発展してきたようなものだ。それくらいクラシックの呪縛は強い。ごくごく一部の民族音楽等の例外を除けば、この呪縛から完璧に逃れきった「自由な音楽」を作ることなどはっきり言ってもう不可能だ。
 例えばわかりやすくポップスを例に出してみる。上の「カノン・コード」の転回をそのまま使っている曲だけでももううんざりするくらいある。僕が思いついただけでも挙げてみようか。
 KAN「愛は勝つ」サザンオールスターズ「Moonlight lover」「YaYaあの時を忘れない」ユーミン「守ってあげたい」DEEN「このまま君だけを奪い去りたい」ZARD「負けないで」岡本真夜「tomorrow」KINKI KIDS「青の時代」TOKIO「君を想うとき」H2O「思い出がいっぱい」チューリップ「青春の影」山下達郎「クリスマス・イブ」…もうきりがない。どれもこれも名曲扱いされているものばかりだ。これ全部が同じ伴奏で歌えてしまうという事実にあえて僕は何も口を挟まない。これだけ並べられれば嫌でも何か危機感のようなものを感じてしまうだろうから。


 「曲を作る上で理論知識はどれだけ必要か?」という問いは、それこそ何百年も昔からずっと行われ続けていた人類永遠の議題だ。確かに、曲にはコード理論を超えたアイデア、それに情念や魂のようなものが介在している。ビートルズが残した「tomorrow never knows」という曲はなんとCコードたった一つしか使っていないという画期的な曲だ。これこそアイデアが理論の呪縛を超えた曲である。ただ別な見方をすれば、理論の壁はジョン・レノンほどの天才でやっと超えられるかというくらい高い、ということでもある。凡人は壁の内側でおとなしく物を考えるしかないのである。

 「理論なんか関係ない、俺は縛られない」などと息巻く奴に限って、苦心して作ったという曲を覗いてみると案の定「カノン・コード」まんまだったりする。そういうものだ。数多の天才達が何百年かかって作り上げた調和理論を、昨日今日ギターに触りましたなんて人間が覆せるわけがないのである。基本的に僕は理論を否定する人間を信用しない。そりゃ理論に振り回されるのはよくない、そんなことは当たり前だ。ただ理論を超えるつもりなら理論を熟知しなければ、自分の発見したその方法が果たして画期的な抜け穴なのかどうか、わかるわけがないではないか。結局「これだ!」と思って一ヶ月かかって作った曲のコードは300年も前に既出の「カノン・コード」だったりするのが関の山だ。そんな目に遭いたくなかったら、とっとと理論書でも買って勉強するのが一番。勘違いしてはいけない、理論は良い曲を書けるようになるために覚えるのではない、駄曲を作る徒労を避けられるようになるために覚えるのだ。理論を覚えれば良い曲がどんどん書けると思ったら大間違いである。ただ駄曲を作らないで済むようになるだけだ。結局のところそれが一番大事なことなんだけど、それがわからない人間はせいぜい「理論なんか必要ない」と言い続けて一月がかりで駄曲作って壮大な時間の無駄遣いをしてればいいのだ。他人の時間の使い方までは僕の知ったことではない。

 ただ、日本のポップスはすでに完全にコード進行の呪縛に対して開き直った、コンセプトの時代に突入している。もはやコード進行がどうとかほざくこと自体がナンセンス、という時代がやってきたのだ。アレンジと仕掛けでどれだけ掴めるか、にのみ焦点を最初に絞ったつんくは何だかんだ言ってもすごいと思う。つんくのおかげで近年ずっと閉塞状況にあった日本のポップスに風穴が開いた、それだけは間違いないだろう。もっともその風穴が今後どう影響をもたらしていくのかについては限りなく不安だけれど。

7月21日(土)

 昨日の音楽理論の話がわりと好評だったので、なんとなく続けてみる。そのかわり今度はもっとわかりやすい、初歩の初歩の話をしてみよう。

 幼稚園や小学校で、先生がピアノでおじぎの伴奏をつけていたのを覚えているだろうか。「ジャーン、ジャーン、ジャーン」というアレである。アレはコード進行で表記するとC→G7→C。これがクラシックが生んだ「コード進行」という概念の基本中の基本である。トニック(基調となる和音・この場合C)に始まりドミナント(トニックから5度上がったセブンスの和音・この場合G7)を経由しトニックに帰る。人間の耳にとってこの進行がもっとも調和的で安心と感動をもたらすことを、クラシックが発見したのだ。以後の音楽はこの「ドミナントの呪縛」を無視して避けては通れなくなった。なぜなら「トニックに始まりドミナントからトニックに帰る」、という進行がもっとも安心と感動をもたらすことが「すでに決められてしまっている」からだ。これを使わないからにはそれなりの覚悟と理由がなければならない(ドミナント知らないなんてのはもちろん問題外である)。そしてこの黄金律を覆そうと思うのなら、その際取ることのできる選択肢は基本的に三つ。

1, そもそもトニックコードから始めない
2, 代理コードから無理矢理トニックに帰る
3, トニックに帰らない

 これしかない。いかに音楽に自由なんて許されていないかがよくわかるだろう。まあこの三つの抜け道を駆使すればかなりいいところまではいけるのだが、それだって結局「条件付きの自由」である。へソ曲がりな作曲者でもない限り、ドミナント回避なんて面倒臭いことに立ち向かう必要はこれっぽっちもない。おとなしくドミナント→トニックを使っておけば聴衆は満足するのだ。つまり作曲におけるコード進行構成という行為は突き詰めれば「最後のコードG7に繋げるための道順探し」に過ぎない。ここまで自由がないことを「なんだ、つまらない」と思うのは当たり前である。誰だって一度は「自分にも密かな作曲の才能があって、自由に曲が作れるのではないか」という幻想を抱きピアノかギターに挑む。そして早々にこのドミナントという壁にぶち当たってみんなやめてしまうのである。「なんだよ規則ばっかりじゃん、つまんないからやーめた」という具合に。

 それでもめげずに理論を、特にブルース系のジャズやロックを勉強していくと、音楽には自由がないなりにいろいろと小細工が許されることがわかってくる。ドミナント回避術ももちろんその一つだ。そしてその小細工の妙にこそ作曲の楽しさがあることがだんだんわかってくる。最終的に「まったく新しい自由な音楽」が自分にも作れるかもしれないという幻想が消え、80%の基本の中にほんの少しだけ自己主張を混ぜることができるのが作曲の醍醐味なのだということがわかったところから、その人間はいっぱしの「作曲者」と呼べるのだと僕は思っている。もちろんその上の世界はまだまだ、いくらでもあるのだけれど。

7月23日(月)

 今回の主要国首脳会議(サミット)もあんまり大したことを決められずに終わったみたいですな。こんなもんわざわざ首相訪問して莫大な金使わなくてもネット使ってチャットで済ませろチャットで、と思うのは僕だけか? どうせチャットで済む程度の会話しかしてないんだろ? 同じサミットでもまだ巨乳G7オッパイサミットのほうが意義がある。こっちのほうがまだ人を幸せにしてるじゃないか。
 世界人類がオッパイに包まれ平和に暮らせますように(どういう締めだ)

7月24日(火)

 TSUTAYAみたいな大型チェーン店はどうなってんのか知りませんが、街のレンタルビデオ屋さんの個人オーナーの元には映画会社から販促サンプルビデオがどしどし届きます。オーナーさんがいい人のビデオ屋ならば、店員はそのおこぼれにあずかれるってこと知ってました? タダで劇場公開終えたばかりの新作をレンタル開始より数ヶ月も早く観れる、このメリットはちょっと美味しいです。僕は最近の話題作をほとんど全部タダで観てやりました。エロビデオ屋マンセーです。
 しかしタダで観れるとわかっているとですね、サンプルを店長から借してもらってきてもなかなか「よし、今すぐ観よう」て気にならないんですよこれが。金払ってないし、特に返却期限もない。そうするとありがたみがなくなっちゃうんですね。「ま、いつでもいいや」と思って放り投げておくとそのうち他のバイト仲間に「おい、早く次見せろよ」とつつかれて、結局観ないまま渡してしまう。こんなケースは一度や二度ではありません。

 僕らが2000円近い大金払ってまでわざわざ劇場に映画見に行くのは、結局のところ「ありがたみ」を求めているからなんですね。出かけていき高い金を払ってみんなで観ることでありがたみを高め、より強い興奮と感動が得られる状態に自分を持っていくわけです。これは同じ射精行為でもオナニーとセクースでは快楽が天と地の差という男性心理にちょっと似てなくもない気がします。エンディングの気持ちよさは同じなんですけど、その過程のありがたみが全然違うという点で。
 というわけで、僕はタダで借りてきたサンプルを惰性で観るたび「面白いけど、なんか違うんだよな」と首を傾げつつ映画館に想いを馳せるのです。ほんと人間ってワガママな生き物だよなぁ。

7月26日(木)

 今年も天気が悪く、いまいち盛り上がらなかった江ノ島花火大会。浴衣美少女も全然来てなかったぞ! どうしてくれるんだ! 金返せ!!

 …と憤慨してみたところで本題に入りますが、日本の夏といえば花火とスクール水着というくらい僕は花火が好きです。近場で花火大会があると大抵出かけていきますね。
 僕はなんていうか「一瞬の美」みたいなのが大好きなんです。あっという間に消えてしまうものだからこそ、この目にしっかり焼きつけておきたい。その記憶を忘れずに、大事にとっておきたい。意外に僕ってセンチメンタリストなのかもしれません。
 考えてみると少女のピュアな美しさというのもある意味では「一瞬の幻」のようなもんで、それが好き=ロリコンと即決めつけるのはあまりにも短絡的であると思うのです。僕はロリコンではなく、センチメンタリスト、です。だから僕は一瞬の美を追及するため、そのうち美少女を適当にさらって来ては永遠に歳を取らなくなる魔法のお薬(ホルマリン)に浸して鑑賞するようになるのでしょう。その時は新聞の三面記事で皆さんに会えるかもしれませんね。

7月27日(金)

 はぁー、なんかここらでまたガッツリ萌えられるキャラに出会いたい。最近ちょびっツの展開もヘタレ過ぎだし、そろそろ新しい萌えキャラに手を伸ばしても許される時期かなーと思ったり思わなかったり。
 いや、ちぃたんが一番好きなのは変わらないんですよ? でもほら、男って浮気したい生き物じゃん? ちぃたんはちぃたんで好きなんだけど、ここらでちょっと気分転換にタイプの違う娘に萌えたくなるもんなんですよ。いうなれば愛人的萌えキャラ? 今の僕に足りないのはそういう娘キャラなのです。ちぃたんに飽きた気分の時に眺めるとリフレッシュできる娘。そういうのを一匹押さえておきたい。
 誰かイキのいい旬の娘キャラ紹介してくれませんかね?

7月30日(月)

 着いたばかりの電車から人波が押し寄せてくる。一秒でも早く海岸に向かいたいのだろう、全速力で改札を飛び出してきた子供が膝にぶつかり僕は軽くよろめいた。僕は舌打ちしながら、突き刺さる太陽の日差しを手で遮った。今日も凄まじい暑さだった。
 やがて人波の中にひときわ目立つ長身の黒人3人が、僕に気がついて手を振ってきた。

「yukky! 約束通り、遊びに来たぞ」

 横須賀時代の朋友(マイト)、スティーヴ・ボブ・デイビス。もう横須賀を離れてずいぶんになるが、彼等との連絡を怠ったことはない。今日は何年も前から遊びに来い遊びに来いと言い続けていた僕の誘いをようやく聞き入れる形で、彼等が江ノ島に遊びに来たのだ。今日の僕は一日ホスト役に徹する覚悟だ。
 デイビスが僕の肩をばんばん叩く。
「yukky、元気そうだな。ユーのHomepage、毎日見てるゼ」
 デイビスは昔から手加減というものを知らないのでひどく痛い。僕は痛みをこらえながら答えた。「Thank you.」
「気がつけばずいぶんとAccess数も上がってやがるしな」とボブが付け足すように言った。「めでてえ話じゃねえか。オレたちベースの仲間もみんな喜んでんだぜ、yukky」
「本当かい?」
 僕は嬉しさを隠しきれずにボブを振り返った。よく見るとボブの瞳は焦点が定まってない。どうせまた電車の中でコーク(コカイン)をやったのだろう。いい加減にしないと取り返しのつかないことになると何度注意しても聞かないのだ。困ったものだ。
「ああ本当だとも、yukky」
 スティーヴがウィスキーの小瓶をあおりながら言った。スティーヴはスティーヴで昼間から酒か。まったく、こいつらの行儀の悪さはちっとも治っちゃいないらしい。
「しかしオレたちがこっそりみんなで業務中ユーのHomepageばかり見てたもんで、こないだついに軍にアクセス制限かけられちまった。ハハハ、Navy(アメリカ海軍)にアクセス制限かけられたジャップなんかお前くらいだろyukky」
 黒人三人衆がどっと笑ったので、つられて僕も苦笑いした。「おいおい、お手柔らかに頼むぜお前等」


 江ノ島の海岸で僕らはビニールシートを敷き、水着に着替えた。海岸は足の踏み場もないほど混雑していたが、コークをキメたボブが少し睨んだだけでカップルが速攻帰ったので、その空いたスペースをもらったのだ。上半身裸になった黒人達はさすがの筋肉だ。デイビス自慢の死神のタトゥーが不気味に背中で笑っていた。
「おい、yukky」
 ラジオ体操第一の途中でスティーヴが僕に耳打ちした。
「なんだい」
「あそこにいるbitch(女の子)、なかなかcuteじゃねえか?」
 スティーヴが指差す方向では中学生くらいの女の子が楽しそうに波と戯れていた。髪の毛をちょこんとくくって、言われてみれば確かに可愛らしい。どことなくモー娘加護に似ているな…と思った瞬間、ハッと気がついた。そうだ、スティーヴは筋金入りのロリオタだったのだ。以前何度も呪文のように「アイボンとfuckしてえ」などと綴ったメールを僕に送ってきていたことを思い出す。まずい、スティーヴは犯る気満々だ。
「す、スティーヴ、それはまずいよ、捕まるよ」僕は女の子に近づこうとするスティーヴを必死で制した。が、酒に酔ったスティーヴはちょっとやそっとじゃ止まらない。
「なにするんだ、yukky」スティーヴが僕を振り払おうとする。が、僕は離れない。
「おいおい、せっかくビーチに来たんだ、挨拶代わりに犯らせろや」
 スティーヴの瞳は完全に座っていた。本気だ。そうして僕とスティーヴが揉み合っていると、いつの間にかデイビスが女の子に近づいて何やら話しかけている。が、女の子はもちろん英語がわからない。首を傾げるばかりの女の子に業を煮やしたデイビスはいきなり女の子の足を取り担ぎ上げた。まずい、さらう気だ。
「おい、何やってんだよ! ここは横須賀じゃないんだぞ!?」と僕は叫んだ。
「まあそう固いこと言うなって、yukky」ボブがぽんと肩を叩いた。「スティーヴもデイビスもこの頃ご無沙汰で溜まってんだよ。大目に見てやれよ」
「お、大目に見ろったって…」
 もはや江ノ島のビーチは阿鼻叫喚のパニックに陥っていた。黒人の横暴な振る舞いに逃げる観光客。監視員のたくましいお兄さん達がすぐ駆けつけたが、黒人達の圧倒的戦闘力の前ではさすがの彼等も子供扱いだ。片手で吹っ飛ばされる監視員、慌てて110番通報する海の家のお姉さん。このままでは警察が駆けつけるのも時間の問題だ。
「お、おい、とりあえず逃げるぞ!」僕は焦りまくった声で叫んだ。
「それなんだがな、yukky」
 デイビスが気絶した女の子を担ぎながら言った。女の子の右腕は変な方向に曲がっている。
「この娘とfuckする手頃な場所が欲しいんだ、yukkyの家連れてってくれよ」
「俺ん家かよ!」
 そして僕らはパトカーのサイレンが近づく直前に全力で逃げた。


 試しに出してみた麦茶は三人とも美味そうに喉を鳴らして飲んだ。黒人にも麦茶の味はわかるらしい。
 僕のベッドで気絶した女の子に向かって激しく腰を振り続けるデイビス。相当溜まっていたらしい。一心不乱とはまさにこういう表情のことを言うのだろう。パーン、パーンという激しく肌のぶつかりあう音をBGMに、とりあえずデイビスを除いた僕ら三人は改めて再開を祝いあった。
「そうだyukky、良い話があるんだ」とスティーヴが笑った。
「なんだい」
「オレたち三人もさ、見よう見真似でこないだHomepage作ってみたんだよ」
「へえ! そいつはおめでとう」
「すごくインスピレーションの沸くHomepageを偶然見つけてね」とボブ。
「そいつを参考にしてオレたちも立ち上げたってわけさ」
「ふーん、見せてよそのページ」と僕は言った。
「いいぜ、パソコン貸しなよ」

 僕の部屋のパソコンを立ち上げ、ブラウザを起動する。スティーヴは慣れた手つきでurlを打ち込んでいく。横須賀米軍基地名義のサーバだった。えらい物騒なとこに置かれたホメパゲだな、と思ったがそれは言わなかった。最後にスティーヴがEnterキーを叩くと、ブラウザはどこかで見たことのあるような構成のページを映しだした。黒バックにフォント拡大…おまけに嫌と言うほど見飽きた先行者の画像。
「スティーヴ、これって」と僕は訊ねた。
 スティーヴは満面の笑みで答えた。
「これがオレたちの作った会心のHomepage、『SAMURAI SOUL』だ」
「パクリかよ」


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