2010年12月24日

     聖夜に捧ぐハートウォーミング・ショートストーリー
       「ホワイトガール・ホワイトクリスマス・リローデッド」
      (去年の前回はこちら


■12/24 PM8:00

僕「ただいまー、今年も頑張って並んでケーキ買ってきたぞ〜」

痴花「(玄関に走り寄りながら)チンポ〜! メリー・クリスマチンポ〜!!」

黒服「(玄関に走り寄りながら)遅いぞー、もーどれだけ人を待たせれば気が済むんだ君は、
    あーお腹減ったお腹減った」

僕「ちょっと待て、なに当たり前のように俺を出迎えてんだオッサン」

黒服「何を言っているんだ雪男君。去年言ったじゃないか、
   来年のクリスマスも必ず私は現れると」

僕「…言ったかどうかは忘れたが、
  俺の不在時に勝手に上がってていいと言った覚えは絶対ないぞ」

黒服「君の許可など知ったことか。この子が―――痴花が入れてくれたのだ、
   何の問題もなかろう」

痴花「(手を挙げながら)チンポ! チンポ〜〜!」

僕「嘘つけ、お前一人で鍵開けられたことないだろ!
 おおかたコイツがまた窓でも割って…ってあれ、割れてないな今年は」

黒服「うむ、実は去年どさくさに紛れて合鍵を一本失敬しておいたのだ」

僕「失くしたと思ってたらお前だったのかよ!
 …まあいいや、また窓を割って入って来られるよりはまだマシ―――」

―――とそこに、突然ガシャーン! とガラスが割れ
全裸にリボンを巻き付けた美少女が窓から乱入―――


女の子「探したわよ雪男くん! 会いたかったわ、メリー・クリスマス!!」

「自宅の窓叩き割って入ってきて探したもなにもないだろお前!
  ったくどいつもこいつも毎年のように窓壊しやがって…ってよく見たら、
  バイト先で世話になってる痴尋さんじゃないですか! な、何の用ですか一体」

痴尋「何の用だなんて…酷いこと言うのね。昨日は私のことを
   『明日のクリスマス・イブに…また会いましょう』なんて、口説きにかかってきたくせに」

僕「いや確かにバイト上がりに『また明日〜』とかなんとか言った記憶はあるけど、
  口説いた覚えはない…っていうか、ついさっきまで会ってたじゃないですか職場で」

痴尋「またまた〜、照れちゃってもー素直じゃないんだから雪男くんは〜、
   まあそんなところもカワイイんだけどね…って、誰? そこにいる女」

痴花「チンポ〜! チンポ〜!」

痴尋「チン…ポーさん? 中国のかた?」

僕「自己紹介じゃねぇよ! いやもしかしたら本人的には
  自己紹介してるつもりなのかもしれないけど! 言葉が解読できないって意味では
  日本人じゃない可能性は否定できないけど!」

黒服「私が代わりに紹介しよう。
   この子の名前は白石痴花…まあ所詮は私が決めた仮の名だがね。
   二年前からここに住んで、雪男君と一緒に暮らしている」

痴尋「い、一緒に暮らしてる!?
   そ、そんな女がいるのを隠して私のことを口説こうとしていたと言うの!?」

僕「だから口説いた覚えは…」

黒服「まあまあ雪男君、事情は大体わかった。ここは私に任せてくれたまえ…
  さて、痴尋さんといったかね。単身ここに乗り込んできたその無謀さ、無知性さは
  私も大いに認めるところではあるが…それでもまだ、今の君ではこの子には勝てないな」

痴尋「私の何がこの子に劣るって言うんですか!? 何が足りないって言うんですか!?」

黒服「いや、逆だよ逆。君がこの子に劣ってるんじゃない。
『この子の劣りっぷりに、君の劣りっぷりが追いついてない』、そういうことだ」

痴花「チンポ〜! チンポ〜!」

痴尋「…おっしゃることの意味が良くわからないのですが」

黒服「そんな格好で窓から飛び込んできた君だ、素質は充分にあると思う。
  だが君は所詮属性で言えば『アホの子』だ、この子のいる『白痴』の領域には遠く及ばない。
  雪男君はね、白痴の女の子しか愛せないそういう特殊性癖の持ち主なんだ」

僕「そんなドン引き確定カミングアウトした覚えないぞ!?」

痴尋「くっ…! そんな特殊性癖とは…さすがに想定外だったわ…っ!」

僕「いや想定内だったらそれはそれで俺泣くわ」

黒服「諦めきれないのなら、試しに勝負してみるか?
   この子と、君。どっちが雪男君に相応しい白痴者か」

痴尋「…いいわ、受けて立つわ。どうやって勝負するの?」

黒服「まあ筆記試験が一番無難だろうな。時間は30分、算出されたIQが低い方が勝ち。
   ただし八百長は厳禁。あくまでも全力を尽くして解いて、
   それで出てきた点数で正々堂々勝負だ」

痴尋「いいわ、望むところよ」

痴花「チンポ〜!」

黒服「よし、二人とも準備はいいな? では、始め!」


〜30分後〜

黒服「…よし、採点の結果が出たようだな。
  発表しよう、まずは伯田痴尋! 正解率8/100、算出IQは36!」

痴尋「うわっ……私のIQ、低すぎ……?」



僕「年収診断じゃねぇからなこれ」

黒服「続いて白石痴花! 正解率0/100、IQ測定不能!
   よって今回の勝負、痴花の勝ち!」

痴花「チンポ〜! チンポ〜〜!」

痴尋「なっ…! 正解0だなんて! いくらなんでもあり得ないでしょそんなの!
   八百長よ八百長! やり直しを要求するわ!」

僕「何度やり直しても結果は同じだと思います…諦めてください、痴尋さん」

痴尋「ゆ、雪男くんまでそんなことを言うの…?」

僕「だって見て下さい。痴花の答案用紙…ぱっと見ただけで、何か気づきませんか?」

痴尋「何かって…何も書いてない。一問も解こうとしてない。八百長じゃないの、やっぱり」

僕「そう、何も書いてない。自分の名前さえも。
  一問も解こうとしてない、確かにそれは痴尋さんの言う通りです。でもそれは、
  勝負に勝つためにわざと解こうとしなかったわけじゃないんです。
  痴花は日本語が書けない、読めない。自分の名前さえ。
  そしてそもそも『問題を読んで回答を記入する』という基本的概念を理解することができない。
  だから、IQ0なんです。それが、本物の『白痴』というものなんです」

痴尋「………」

痴花「チンポ! チンポ〜〜!」

黒服「…良い勝負だった、と痴花は言っている」

僕「そんな偉そうなこと言ったの今こいつ!?」

痴尋「…どうやら、私は負けたようね…今日のところはここで引いてあげる。
   でも私、雪男くんのこと諦めたわけじゃないから。
   これから一年かけて白痴の何たるかを一生懸命勉強して、漂白力を磨いて、
   少しでも雪男くんの好みに近づいて…また、リベンジにやってくる。一年後、ここに」

「いやこれ以上ややこしいクリスマスもう嫌なんで、来ないでくれませんか」

黒服「…決意は固いようだな。それならば痴尋さん、良い話がある。
   痴花が二年前までやっていた、ちょっとした仕事があるのだが…これがまた、
   漂白力を磨くのにうってつけの仕事なんだ。どうだろう、やってみる気はないか?」

僕「二年前の痴花の仕事ってそれお前、押しかけデリヘル…」

痴尋「やります! ぜひやらせてください! それであの子に近づけるのならば!」

黒服「そうか、やってくれるか! じゃあ打ち合わせとか色々あるから、
   早速事務所に行こうか! なーに履歴書とかそういうの何もいらないから、
   君なら即採用即戦力だから(窓から飛び降りる)」

痴尋「はいっ! これからよろしくお願いしますっ!(窓から飛び降りる)」

僕「ちょ、ちょっと痴尋さん…って、行っちゃったよ。大丈夫かな、あんなのについてっちゃって…」

痴花「チンポ〜! チンポ〜〜!」

僕「こんなのがもう一人増えちゃったりでもしたら、俺は…
  あ、あれ? 嬉しいのか? 自分で自分がよくわからなくなってきた…」

痴花「チンポ〜! メリー・クリスマチンポ〜〜〜!」


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