2009年12月24日

     聖夜に捧ぐハートウォーミング・ショートストーリー
       「ホワイトガール・ホワイトクリスマス・リターンズ」
      (去年の前回はこちら


■12/24 PM8:00

僕「ただいまー、混んでたけど頑張って並んでケーキ買ってきたぞ〜」

女の子「(玄関に走り寄りながら)チンポ〜! メリー・クリスマチンポ〜!!」

僕「おー、お前の脳味噌でも今日がクリスマスってことは一応わかるのか…
  よし、今ケーキ半分に切ってやるからちょっと待ってろよ」

女の子「チンポ〜! チンポ〜!」


―――とそこに、突然ガシャーン! とガラスが割れ
黒服のおっさんが窓から乱入―――


黒服「そのケーキ、ちょっと待った! 三等分にしてくれ」

「いきなり現れて図々しいな!
  お前、去年のクリスマスにこの娘を俺に押しつけやがったおっさんじゃねえか…
  今年はいったい何の用だよ」

黒服「いや、痴花がどうしてるか様子を見にね」

僕「どうしてるも何も相変わらずチンポチンポ騒いでるだけだよ、
  ていうかお前が去年置いてった障害者手帳、偽造だったじゃねーか!
  市役所に確認行ったら『白石痴花なんて人間はこの世に存在しません』って言われたぞ、
  いったいどういうことだよ」

黒服「うむ、実は私もこの子の本名は知らんのだ。
   なにしろウチに転がりこんできた時には身元確認できるものは一切持ってなかったし、
   本人も名前さえ覚えていなかった」

「名前くらいせめて覚えてろよ!
  しかしだからってお前、身分証の偽造はないだろ…犯罪だぞ立派な」

黒服「安心しろ、公の場では滅多に出さない。せいぜいNHKの集金人の撃退に使うくらいだ」

僕「確かにそんな手帳見せられたら面倒な匂いで退散するだろうな」

女の子「チンポ〜! チンポ〜!」

僕「ああ、ケーキおあずけになっちゃって怒ってるのか…
  ごめんなこのおっさんのせいで、今切ってやるから」

黒服「なに!? 貴様、この子の言葉がわかるようになったのか!?」

「チンポしか喋らないのにわかるわけねーだろ!
  ただ状況と態度で推測してるだけだよ。
  もう丸一年一緒だしな、感情くらいは察せるようになったよ」

黒服「ふっ、甘いな、この子が本当に『チンポ』しか喋れないと思ったら大間違いだぞ」

僕「なん…だと……!?」

黒服「ほら痴花、このお兄さんに『抱いて下さい』ってお願いしてみなさい」

女の子「せっくしゅ〜! せっくしゅ〜〜ぅ!」

「微妙だなこっちも」

黒服「なんだ、抱いてやらないのか?
   そんな性に淡白な男に、この先この子を預けておくことはできないな」

僕「なんでわざわざお前のいる前で今すぐやらなあかんねん。獣か俺は」

黒服「知らないのか、この子は第三者の目があったほうが興奮するんだ。
   まあ私もだがね(ヌギヌギ)」

僕「おい、人ん家でいきなり脱ぐな!」

女の子「チンポ〜!(パクッ)」

僕「くわえんな! ケーキ! ほらケーキやるからこっち向け!」

黒服「無駄だ、この体勢に入ってしまったらこの子の耳にはもう何も届かない…(ペロペロ)
   それより雪男君、本題だ。この子を、そろそろ私に返してくれないか?(ペロペロ)」

僕「あの、切なそうな顔して喋るのやめてもらえませんか」

黒服「実はこの一年、ずっとキミたちの暮らしぶりを見守ってきたのだが…(ペロペロ)
  キミはこの子の要求通りに毎日抱いてやってはいないようだし(ペロペロ)、
  生活の面倒を見るのも嫌そうに見えた(ペロペロ)。
  それなら、私に返したほうが今後のキミのためにも良いのではないか?(ドピュッ)」

僕「とうとう人ん家で射精しやがったコイツ」

黒服「痴花、お前はどうだ? この家にいてもお前の身体は満たされないだろう。
   また私と一緒に、恵まれない男性に毎日春を売る仕事に戻る気はないか?」

女の子「チンポ〜」

「めっちゃどっちでもよさそう」

黒服「ほう、今の言葉もわかったのか? さすがに成長しているな…」

僕「空気でわかるだろが空気で!
  しかし…確かに俺はこの子の性欲についていけてないし、
  何から何まで面倒を見てやらないといけないことが時々疎ましくなることもあります。
  この子は俺の元を離れたほうがいいんじゃないか、そう考えたこともありました。
  でもこんなこと真面目に言うのも恥ずかしいけど、俺、この子のこと好きなんですよ。
  この子にとって俺がただの性欲のはけ口だろうと飯炊き当番だろうと、
  もうそんなことはどうでもいいんです。俺が惚れてるんです。俺が手放したくないんです。
  だから、お願いします。この子を、俺にください」

黒服「………」

女の子「せっくしゅ! せっくしゅ〜!」

「お前はもうちょっと空気読もうな」

黒服「そうか…一年もあれば、人は変わるものなのだな…
   キミはずいぶんと逞しく見えるようになった。この子は…幸せそうな顔をするようになった。
   キミの元にこの子を預けたのは、どうやら間違いではなかったようだ…」

僕「いや、勝手に置き去りにしてったのはどう考えても間違いだろ」

黒服「私としては残念だが、ここは一度身を引くしかなさそうだ。
   しかし! 私はまた来年のクリスマス、ここに現れる。
   その時この子が、今日のような笑顔をしていなかったら…」

女の子「チンポ〜! チンポ〜!」

僕「…だそうです」

黒服「うむ、わかっているならいい、痴花」

「通じ合っちゃうんだ今ので!?」

黒服「では名残惜しいが、私は帰るよ。NHKの集金の仕事もまだ残っているしな…
   さらばだ雪男君、痴花。メリー・クリスマス!(窓からジャンプ)」

「NHKの集金人だったのかよ! 滞納すんなよ自分の仕事だったら!」

女の子「せっくしゅ! せっくしゅ〜〜〜〜!」

僕「めんどくせー語彙増やしたな〜こいつ」

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